宮城高教組書記局だより
宮城県高等学校教職員組合の公式ブログです。 書記局だよりとして組合運動の最新情報をお伝えします。
「平成の大合併」は失敗?浅野前知事が意見表明
昨日の河北新報に興味深い記事が載っていました。
浅野前知事のコメントです。
浅野知事の意見
道州制についての意見は非常にまともですし
自分が推進した「平成の大合併」について
「善と思ってやってきたが反省している。県が一部業務を代行するなどし
小さな自治体でも存在しうるのが新しい道ではないかと思い直している」
と述べたのは、印象的です。
今回の大震災で、「平成の大合併」の弊害がはっきりと表れました。
かつて小さい自治体で、「吸収された側」の地域ほど
行政から見放されている現実をどう考えるのでしょう?
合併を理由にして、多くの公共サービスが中心自治体に集約された結果
失われた命もあったといわれています。
過疎地と中心地との格差を広げただけの「平成の大合併」の反省の声が
現在の自治体の長からはほとんど表明されず
むしろ逆行するような「道州制」が推進されようとしていることは理解に苦しみます。
「何を今更」という感もある浅野氏の発言ですが
何も意見を言わないよりはいいでしょう。
でも彼には
「県民と公務員とを敵対化させる演出で賃金削減をして、宮城県の公務員の尊厳を傷つけた」
ことこそ反省してもらいたいと思います。
そして、「まやかしの賃金削減」により減らされた賃金を返してもらいたいものです。
(書記長 高橋治彦)
2012-04-25