ファミマ社員、加盟店への犯罪行為でずさん管理体制露呈 公表しない本部に加盟店が反発
http://biz-journal.jp/2014/08/post_5742.html ●紛糾した店長集会
集会の冒頭、多摩・甲信地区営業統括部の村井律夫営業統括部長が、こう切り出した。
「今般、当社SVが、自らが担当する商品、現金などを不正に取得するという事案が発生いたしました」
「加盟者の損害につきましては、調査のうえ責任をもって弁済し補填をさせていただくこととしております。
また当社は、当該SVを自宅謹慎処分にし、今後厳正なる処分を下す予定でございます。
……深くお詫び申し上げます。今後二度とこのようなことがなきよう、社員の教育体制を見直し、社内に構築し、
また、店間伝票等の運用を改善することが急務であると理解しております。ほんとうに申し訳ございませんでした」
「これ、全加盟店の問題よ」と先ほどの男性店主が続ける。
「私(不正を示す)伝票、持ってるんです。コンプライアンスの問題でしょ」。
本部側は「ほかの加盟店さんの迷惑になるので、ご退場を」と収拾に躍起となるが、「もみ消すっていうの」と反発され、会場は騒然。
見かねた平田満次・営業本部長補佐(常務執行役員)が割って入った。
詳しい説明を求める一部加盟店主に、本部側が激高する一幕もあったという。
●QUOカード窃取の手口
SVは自分の担当のファミマ店舗に行き、そこで売っているQUOカードを持ち出す。といっても、万引きではない。
「QUOカードを貸して」と言って店員に指示し、レジでは「廃棄処理」する。つまり、QUOカードを会計上「捨てたこと」にするのだ。
「一定額以上のQUOカードの廃棄は、ファミマの会計では『営業雑費』の項目に入ります。SVは、そのマイナスを『来月、販促費として戻すから』と言うのです。
廃棄額=販促費なら加盟店に実損はないのですが、きちんと埋めてもらえないことがありました」(加盟店主)