539 :
いい気分さん:
数年前、竹芝桟橋の近くの…デ○リーだったと思う。今はわからないが、あのころ、
あの地帯にはコンビニがその1軒しかなかった。だから小規模な店のクセに、
昼には周りのオフィスからの客があふれたものだ。
そんな好立地もあり、黙っていても客が来る。すると、その店は、“殿様商売”へと走り出した。
態度のでかい太ったチーフに間抜け面の男店員、小汚いガングロギャル店員ら、
店員は見事なまでにDQNな顔ぶれ。そんなやつらがレジで、誇張抜きに四六時中、井戸端会議していた。
彼らの誰もが、客にあいさつなんてしない。客がレジに来ると本当に面倒くさそうなしかめっツラをして、
レジ打ちを始める。お釣りは客の手に投げつけるように渡す。その間、ずっと横の店員とムダ話をしたままだ。
当時の俺の同僚たちも同じことを言っており、それがやつらの日常の態度だったのは間違いない。
そんなダメな店において、もっとも俺が呆然とさせられた事件があった。
ある夏の昼過ぎ、俺がその店に(時間がなくて仕方なく)行った際、道路に面した店の前に、
ギャル店員が2人いた。そいつらが何をやっていたかというと……散髪だ。
女が散髪用のシートを首に巻いて、椅子に座っていた。その髪を、もう一方の女がハサミで切っていた。
目を疑った。あまりにも現実的でない光景。昼過ぎで客も多い営業中のコンビニで、
勤務中のはずの店員2人が、楽しそうにおしゃべりをしながら堂々と髪を切っていた。
……あれから数年、あの店は潰れてくれただろうか。あいつらはクビになってくれただろうか、そんなことばかり考える。