四分音や六分音の記譜法は作曲家によって様々で統一されていないが、
それこそIRCAMのソフトウェアOpenMusicでは統一された記譜法で出力されるので、
IRCAM周辺ではほとんどこの記譜法に統一されている。
ただしそれぞれの記譜法に長所があるので、何ともいえない。
それぞれ自然倍音上において、
六分音低い音は第7倍音(平均律上の記譜では短七度)
四分音低い音は第11倍音(同じく増四度)
に出てくる。
闇雲に微分音を使えばいいというのではなくて、ある音がなっているその上で
上記の音程の音で微分音を使えば、倍音として良く調和する。
このことはスクリャービンが彼の神秘和音(ド・ファ#・シ♭・ミ・ラ・レ)において
ファ#の音は少し低く取ること、と指示していたことからも伺える。
#より四分音低い= #の縦線が1本(横線は常に2本)
#より四分音高い= #の縦線が3本
♭より四分音低い= db
♭より四分音高い= d
六分音低い= ↓
(六分音高い、という指定は用途がほとんどないと思う。上記参照)
四分音や六分音の指定はないが、微分音低いまたは高い場合
それぞれ#、♭、ナチュラルの記号の縦線部分を下や上に伸ばして矢印をつける