・ネット上に広がる“痴漢ネットワーク”の卑劣な実態を探った。
《我々のグループは、お互いに素性もしらない者同士ですが、囲み痴漢を実践しているグループです》
これは「2ちゃんねる」の「埼京線での囲み痴漢の会」という項目に書き込まれた一文だ。別のサイトには
《今まで2回も捕まっているが、この趣味は一生止められなさそうだ》との書き込みもあった。
ネット上には、こうした痴漢あるいは痴漢願望を持つ者による書き込みがあふれている。ここでは
女子高生をJK、女子中学生をJC、女子大学生をJDなどと隠語で表現。抵抗できずにいる女性を
「OK JK」などと呼んでいる。また、《電車で女子高生に痴漢してうまく逃げる方法》などを発表したり、
《(痴漢は)紳士淑女の駆け引き》《痴漢ってのは女性に不快感を与えることであって、快感を与えれば
それは痴漢とは言わない》といった卑劣な書き込みも目立つ。
警視庁によると、痴漢関連のサイトは数年前から増加。現在までに100以上の掲示板が確認されて
いるという。痴漢サイトが犯行を誘発するケースも増えており、痴漢検挙数が都内ワーストの埼京線では
2月に30代男、6月に20代男が痴漢サイトから情報を得て痴漢行為に及んだとして逮捕されている。
「複数の男たちが1人の女性を襲う集団痴漢の被害も多く報告されている。だが、ネット情報による
共犯関係は立証が難しい。今後は、掲示板管理者への削除要請など、痴漢を誘引するネット情報への
対策が必要となる」(捜査幹部)
警視庁ではネット情報の警戒と同時に、痴漢検挙数の上位9路線を「重点路線」に定め、14日から
「痴漢被害STOP!キャンペーン」をスタートさせる。
痴漢が女性の心に大きな傷を負わせることは言うまでもない。ある痴漢関連の掲示板には、多くの
痴漢犯に混じって、被害者と思われる女性からの書き込みもあった。その中の1人は、《お願いだから
馬鹿なことはやめてください。あの時の恐怖はもう思い出したくないです。逃げようとしても完璧ガード
してるんですよ?人間のすることじゃないよ》と訴えていた。(抜粋)
http://www.zakzak.co.jp/society/domestic/news/20090914/dms0909141609015-n1.htm