Fender Stratocaster Part56 【ストラト総合】

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【北京=矢板明夫】中国国営中央テレビと山東省青島市内のアニメ制作会社が
共同で作ったアニメ「進め、子牛」(小牛向前衝)の放送が27日、中央テレビで始まった。
中国政府が最近、積極的に推進している文化産業振興政策の成果の一つとして注目されているものの、
政府の旗振りで制作された作品だけに教育色が強く、内容には厳しい意見も向けられている。

「子供たちへの建国60周年記念のプレゼント」と位置づけられるこのアニメは、ストーリー、キャラクター、
構成などすべて中国人の手で作られた。計52話からなり、仲間と一緒に冒険し、
さまざまな困難に打ち勝つ大きな角を持った子牛の活躍が描かれている。脚本を担当した劇作家の袁志発氏は、
「子牛のように自信と責任感をもって中国は今回の国際金融危機を乗り切ってほしいという願いを込めて作った。
子牛精神こそ中国精神だ」とメディアに語っている。

中国では数年前から「外国との文化交流で私たちは完全に赤字になっている」と指摘する声が出始めている。
米国の映画、日本のアニメ、欧州のオペラやバレエなどが中国市場で影響を拡大しているのに、
中国には外国に輸出できるソフトがほとんどなく、国内の文化産業は完全に押されている。
今年3月、温家宝首相は河北省のアニメ工場を視察した際、「自分も孫とアニメ番組を見ることがあるが、
どれもウルトラマンなど海外のもので国産のものが少ない」と嘆いた。

こうした“文化赤字”を早く解消したいとの思いから政府は最近、文化産業の振興に力を入れていた。
映画、アニメ、ゲーム制作会社に銀行が優先的に融資し、政府は人材育成面で支援している。

「進め、子牛」は、「中国の伝統文化と現代の価値観を両方取り入れ、今の子供にもっともふさわしい作品」と制作側は意気込んでいる。
しかし、視聴者からはすでに、「キャラクターが外国アニメのものと似ている」「説教くさい」といった批判の声が早くも上がっている。

記事引用元:産経新聞(2009.8.27 19:56)
http://sankei.jp.msn.com/world/china/090827/chn0908271959005-n1.htm
http://sankei.jp.msn.com/world/china/090827/chn0908271959005-n2.htm