思春期の女の子は、胸がふくらみ始めるなど体の変化が顕著。でも、戸惑いや恥ずかしさから、
ブラジャーはいつからつければいいのか悩んでいる子は少なくない。保護者も、ひと昔前の自分の
体験で判断しがちだ。こうした思春期の女の子や保護者を対象にした下着教室「ツボミスクール」が
各地で開かれ、注目を集めている。(伐栗恵子)
◆バストを守る役割
教室は下着メーカー「ワコール」(京都市)が全国子ども階連合会(東京)と協力して平成13年から開催。
口コミなどで徐々に広がり、昨年度は関東、関西を中心に229回開かれ、参加者は4125人に上る。
小学4〜6年生、中学1〜2年生、保護者の3コースがあり、「ツボミシスター」と呼ばれる講師役のワコールの社員が、
子供と大人の体の違いや発達に合わせた下着の選び方、サイズの測り方などを説明。恥ずかしがる子供たちのために
ゲームを交えてブラジャーに触れる機会をつくるなど、楽しく学べるように工夫されている。
今月上旬に大阪市内で開かれたツボミスクール。ツボミシスターの今里教子さん(36)が参加者の
小学高学年の女の子たちに問いかける。
産経新聞
http://sankei.jp.msn.com/life/trend/090819/trd0908190816003-n1.htm 画像:ブラジャーの選び方などについて、「ツボミシスター」の今里教子さん(中央)が説明。
子供たちは熱心に耳を傾けた=大阪市天王寺区のクレオ大阪中央
http://sankei.jp.msn.com/photos/life/trend/090819/trd0908190816003-p1.jpg 「服とこすれて胸が痛くなることはある?」
子供たちは互いの顔を見て、照れ笑い。小さくうなずいた子に、今里さんは安心させるように
「それは胸がふくらんできたしるしで、病気じゃないからね」とにっこり。
胸の部分に保護用の布がついた下着ややわらかいワイヤ入りのジュニア用ブラジャーを示しながら、
「大人の女性にとっては胸元をきれいに見せるためのものだけど、みんなの場合には成長過程の
バストを守る大切な役割があるの」と強調し、「ブラジャーをつけるのは恥ずかしいことじゃないからね」と呼びかけた。