Fender Stratocaster Part56 【ストラト総合】
■使用禁止も
苦渋の選択を迫られた店もある。札幌市西区のディスカウントスーパー「マンボウ」では4月、
「マイバッグは万引を誘発します」と店内での使用を禁止するポスターを張りだした。
同店では今年に入ってから月に5件ほどだった万引が倍以上に増えた。
ほとんどがマイバッグに商品を隠す手口で1度に盗まれる商品も高額。常習犯も多い。
「もちろんこの対策がいいとは思っていない。ポスターにも『いろいろ議論はありますが』と書きました」と店長。
「でもマイバッグを持っている人を疑いの目で見なければいけないのはもう耐えられなかった。
低い利益率で売っている以上、見逃していたら店が立ちゆかなくなってしまう」と声を落とした。
■共通ルール必要
だが、客の反発を恐れて対策を躊躇する店も少なくない。
東京都千代田区にあるスーパーの店長(47)は「1店舗だけで禁止したり、使用方法をルール化したら、
客が他店に逃げてしまう。共通のルールを決めてくれれば対策もとりやすいのだが…」と言葉を濁した。
6月にスーパーなどを中心に全県的にレジ袋の有料化に踏み切った福島県では、有料化に合わせて
県警などが「買い物中は折り畳んでおく」「レジが済んでから使う」などとマイバッグ利用時のルールを策定。
ポスターを作製し、PR活動を行っている。
福島県のように共通のルール作りを行っている自治体はまだ少ない。
マイバッグの利用を推進している環境省は「被害について情報を収集中の段階。
マナーの向上は言いにくい点もある」と慎重な構えだ。