★「マイバッグ万引」相次ぐ エコブーム逆手、対策に難しさも
環境対策の一環として国も買い物時の利用を推奨している「マイバッグ」。
レジ袋の有料化などにより普及が進んでいるが、精算済みかどうか判別が難しくなることを
悪用した万引が目立っている。使用方法を規定するなど、対策を打ち出す店舗や自治体も
あるが足並みはそろっていない。高まるエコブームの中、防犯対策との両立には難しさもあるようだ。
■何食わぬ顔で店外へ
「マイバッグが犯罪の隠れみのになっている。普及が万引をしやすい環境を作り出してしまった」。
ビルの管理・運営会社でスーパーの防犯対策に取り組む市川ビル(千葉県市川市)の
田平和精社長(61)はこう指摘する。同社の防犯カメラで確認される万引の多くが、
かごとマイバッグを併用した手口だ。
店内で買い物かごと一緒にマイバッグを持ち歩き、商品を別々に入れる。
高いものはマイバッグに、かごに入った安い商品だけをレジに通して何食わぬ顔で店外へ-。
田平社長は「『エコ』は今、社会で大手を振って歩いている。
マイバッグによる万引は多くの企業でなるべくなら触れたくない話題だろう」とした上で
「だからといって対策に手をこまねいている店はつぶれていく」と警鐘を鳴らす。(続く)
産經新聞
http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/090807/crm0908072358044-c.htm