隔離】クラシックギターArena【別室】part4

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216GG
>>177さん

【曲の感情の表出と演奏時における自分の感情(気分?)について】
音楽(演奏行為)にとって感情の表出とは最大の目標だと思います。
それが成されなければ演奏する行為自体の意味を失うことになると私は考えています。
しかし、それは演奏者の演奏している時の感情のことではありません。
「演奏によって表現される感情」のことです。
理想的には、演奏時に自分の気分がその曲(音楽)の感情と一定していることは大切だと思います。
が、その際にまさに正しくその音楽の感情と自分の感情が一致していたとしても、実際にそれが
音に反映していなければ意味はありません。
「思いっきり悲しい気分」のフレーズを弾くときに一緒に悲しい気分になっているだけで、現実
にはただ力んで弦を引っ張ってガチャガチャと耳障りな音を発生させておいて、「最高に悲しい
気分で弾いたんだ」と言われても「ああ、そうなんですか。でもこの雑音はあなたの悲しい気持ち
の表現とは何の関係も見出せませんね」と答えるしかありません。

その時に感じている感情が客観的(つまりは演奏)な事実として表現できるように、音をきれいに
発音したり、テンポをゆらしたり、いろいろな技術的な事柄をクリアしていってはじめて自分の
描いた感情が演奏として表出されていくものだと思います。
そうした意味で>>177さんの考えに賛同いたします。