【詩×】作詞を鍛える5【詞○】

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4 ◆AIR./mw/Hg
「snow ballet」
ストーブが欲しいねと君がぽつり
手袋ごしに指を温める
窓の外はため息に閉ざされて
二人でいる理由も無い僕等は
沈黙を言葉にしてる

君の口から浮付いた話を
聞かされて僕は上の空さ
近づく事もない君との距離を
窓に落書きした僕の言葉は
すぐ滲んで読めなくなった

外はまだ降り続く乱れ雪
制服の君が踊ってあげると

ああ 雪の舞台で君が踊る
手習い事のバレエ 綺麗なトゥール
ああ 白い舞台で君が回る
燻る煙草の灯が窓に映る

5 ◆AIR./mw/Hg :2005/11/30(水) 13:34:17 ID:/OrZQ5es
この春から君は「上京するの」と
つまらなそうに呟いて
上京した先ではバレエを捨てて
どこか小さな会社に就職するのだと
雪の空を見つめてる

ほんの少し涙ぐむ小さな君を
軽い冗談で笑わせて
「寂しくなるね」と話を合わせる僕に
最後の日ぐらい見送ってほしいと
物寂しそうに君が笑う

外はまだ身も冴ゆる乱れ雪
涙する君が最後の舞台だと

ああ 雪の舞台で君が踊る
手習い事のバレエ 綺麗なトゥール
ああ 白い舞台で君が回る
燻る煙草の灯が頬に陰る

ああ 雪の舞台で君が踊る
手習い事のバレエ 綺麗なトゥール
ああ 白い舞台で君が回る
君はとても綺麗だった

君はとても綺麗だった