私は道を歩いていて、ときどきクスッと笑うことがある。
「ああ、自分は天下のGibsonレスポールスタンダードモデルオーナーなんだ」と思うと、嬉しさがこみ上げてくる。
初めて弦を張ってから13年。
鼈甲ピックで弾いた2弦の澄んだ音、あの喜びがいまだに続いている。
「Gibsonレスポールスタンダードモデル」・・・・・
その言葉を聞くと、私は自然と身が引き締まります。
Gibsonレスポールスタンダードモデルのステイタスに恥じない自分であっただろうか・・・・。
しかし、私を導いて戴いた先輩方は私に語りかけます。
「いいかい?伝統というのは我々オーナーが作り上げていく物なのだよ」と。
私は感動に打ち震えます。
「Gibsonレスポールスタンダードモデルが何をしてくれるかを問うてはならない。君がGibsonレスポールスタンダードモデルに何をなしうるかを問いたまえ」
私は使命感に胸が熱くなり、武者震いを禁じえませんでした。
でもそれはこれからの音楽シーンをになう最高のエリートである私たちを鍛えるための天の配剤なのでしょう。
Gibsonレスポールスタンダードモデル神話を作りあげてきた先輩はじめ先達の深い知恵なのでしょう。
Gibsonレスポールスタンダードモデルを爪弾くことにより、私たちオーナーは伝統を日々紡いでゆくのです。
嗚呼なんてすばらしきGibsonレスポールスタンダードモデル哉。
知名度は全国的。人気、実力すべてにおいて並びなき王者。
素晴らしいステイタス。余計な説明は一切いらない。
「そのギターは?」と聞かれれば「Gibsonレスポールスタンダードモデルです」の一言で羨望の眼差し。
Gibsonレスポールスタンダードモデルで本当によかった。