〜Martinギタ−を語る Part 7- Volume 2 〜
俺当時18歳で高校卒業した年の夏だったなぁ
新聞配達でコツコツためたお金が30万円になったんで、行きつけの楽器屋に駆け込んで
おっちゃんにマーチンが欲しいんだけどって言ったんだ
多分声は上ずってたと思う、現金でこんなに大きな買い物するの初めてだし
誰にも相談しなかったし、マーチンなんか本でしか見たこと無かったし
もちろんどんな音がするかなんて想像もつかなかった
ただ漠然と魔法のギターのように思ってたんだ
当時俺は連れの兄ちゃんにもらったヤイリのギターをもう5年ぐらい弾いてた
弦高が1p以上離れたやつでヘビーゲージ張ってカッコだけつけてたw
で、おっちゃんが薦めてくれたのがD-28SQ
俺は何もわからずうなずくだけ、もう気が動転して言葉が出ない。
おっちゃんがいうには空輸で取り寄せるから1ヶ月ほどかかるとのこと
俺はまたうなずくだけ、値段は28万円
頭の中はもうぐちゃぐちゃ、キャッチで絵画とか指輪買っちゃったらこんな感じだろうね
で、1ヵ月後連絡があり初めてのご対面
彼女の顔は色白で清楚で気高く、いい匂いがしてた。
本当に真っ白だったんだ。
おっちゃんは大事にしてやればもっといい色といい音になるからと…