98 :
飴太:
初めまして。ずっと暖めていた歌詞があるので、どなたか曲をつけて下さい。
ベランダ
さびれたビルのベランダで
愚か者が歌ってる
夜の音の中二人きり
冷たい体寄せ合って
「枠になんかはまらない」
男はいつもこう言った
「流されて生きたくない」
女はいつも膝を抱えて
穏やかな寒さの中で
抱き合うでもキスするでもなく
ただ月を仰いでいた
「いつまでもここにいるから」
男は決まって涙を流す
「永遠なんてないの」
女はいつでも無表情に
この世に生まれた奇跡に感謝
君の近くで泣いているさかりの頃の猫
コスモス咲いたベランダに
寂しい者がたたずんで
夜の音の中二人きり
暖かな手が触れあって
コスモスの花 静かに揺れた