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公演の帰路トラック炎上 真田陣太鼓やよろい焼失 8/30信濃毎日
上田市の信州上田真田陣太鼓保存会(成沢捨也会長)のトラックが神奈川県での公演の帰りに突然炎上し、
荷台に積んであった太鼓やよろいなど約一千万円相当を焼失したことが二十九日、分かった。保存会は同日夜、
緊急役員会で対応を協議。メンバーたちは「積み重ねた努力が一瞬で焼けてしまった」との悔しさをこらえ、
復興に向けて動きだした。
保存会などによると、火災は二十三日午後十時十五分ごろ、群馬県松井田町の上信越道で発生。神奈川県での
結婚式の公演後、二トントラックに太鼓を積んで走行中、いきなり爆発音がして、アクセルが反応しなくなり、
エンジン付近から出火したという。一一九番通報し、荷台から太鼓を降ろしたものの火の回りが早く、結局、
宮太鼓など八張りのほか、よろい、衣装、ほら貝など演奏に必要な楽器、機材の多くが焼失した。楽器・機材は
いずれも保険に入っていなかった。けが人はなかった。出火原因は分かっていない。
残った太鼓は大太鼓や桶胴(おけどう)太鼓、宮太鼓など九張り。二十四日に岡谷市で開いた日本太鼓ジュニア
コンクール県予選大会で、真田陣太鼓の小中学生は残った太鼓で出演した。
信州上田真田陣太鼓は一九八五(昭和六十)年、上田商工会議所メンバーらの協力で、地域の先駆的な太鼓
グループとして発足。現在、打ち手は小学生から大人まで男女約三十人。戦国時代の真田一族の武勇を表現する
よろい姿の演奏が特徴で、県内外のイベントなど年間約四十公演に出演している。楽器の補充は急務で、
九月にも祭りなど四公演を控え、当面タイヤを代用して練習しながら、他の太鼓グループから楽器を借りるなどし、
出演を続ける予定だ。
保存会は市民に向けた募金活動や市などの公的支援の要請も検討していく。
燃えて黒焦げになった信州上田真田陣太鼓保存会の太鼓=24日、保存会撮影
http://www.shinmai.co.jp/news/2003/08/30/009.htm