【日本国内】ギター人口多すぎ!第04話【650万人】

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823ドレミファ名無シド
>>820
ハイ、そうです。奥行きが長ければ長いほど艶のある豊かな音が出ます。
一般に大きなホールで使われるピアノは「フルコンサートピアノ」(略してフルコン)と
言って各ピアノメーカーを象徴するような音がでます。いわばピアノメーカーの
「顔」なのです。

国産だとヤマハのフルコンは定価1100万円、カワイのフルコンは定価1550万円、
海外製だとピアノ界のギブソンことスタインウェイをはじめ、ベヒシュタイン、
ベーゼンドルファーなどのフルコンは1500-1600万円前後です。

フルコンは奥行きが270-280cm、重量500kgにもなります。木造なら床が抜けます。

特殊なのがベーゼンドルファーのインペリアル290というモデルで鍵盤数が92鍵、
奥行き294cmもあります。フレームも銅製でとても重厚な音がします。
クラシックやジャズプレーヤーはもちろんのこと、ビバリーヒルズの
クインシージョーンズの自宅にも同じモデルのピアノがあるそうです。

余談ですがにショパンコンクールやチャイコフスキーコンクールの公式ピアノは
各メーカーとも特注でリファインしたスペシャルなフルコンが使用されます。
レギュラー品とは違い、特注ですので価格は3000-4000万円とも言われます。
824ドレミファ名無シド:03/05/09 20:55 ID:znjE5s3r
ちなみに学校の音楽室や体育館に常設してある定番グランドピアノの
C5(G5)というモデルは奥行きが186cmほどです。フルコンはあれよりも
さらに90cmも長いのです。 ちなみにこのクラスのグランドピアノは
完全な量産品ですので価格も160-180万円くらいで買えます。
このクラスがグランドピアノのエントリーモデルですね。

最近は奥行きが160cmくらいしかないミニグランドピアノなるものも
出ています。110万円くらいから買えるので売れてます。

アップライトピアノは国産の中堅モデルが60-80万円で買えるのに対し、
スタインウェイなどの海外ブランドでは350-400万円もします。
学習者には400万のスタインウェイのアップライトピアノを買うより
国産のグランドピアノを買ったほうが絶対いいです。 構造がアップライトと
グランドでは根本的に違いますから。
825ドレミファ名無シド:03/05/09 21:04 ID:znjE5s3r
それぞれのグレードのピアノを買う購買層との相関についてですが、以下の通りです。

フルコン(1100-1600万円)→ホール、音大などの法人
海外製中堅グランド(650万円-1000万円)→ホール、音大などの法人、プロのソリスト
国産中堅グランド(350-600万円)→音大教授、プロのソリスト、音大生
エントリーモデルのグランド(120-300万円)→音大生、アマチュア
海外アップライト(200-400万円)→マニア
国産アップライト(50-100万円)→アマチュア、学習者
電子ピアノ→集合住宅在住者、初心者
カシオトーン→おもちゃ
826ドレミファ名無シド:03/05/09 21:14 ID:znjE5s3r
事実上、ピアノの王様というか業界標準ピアノはスタインウェイ社の
「model-274」というヤツです。定価1550万円で世界のほとんどの
大ホールはコイツが常設してあります。 コイツとため張るのはヤマハの
フルコンで日本人のジャズピアニストやショパンコンクールでよく見かけます。
前回のショパンコンクール優勝の上原彩子さんはヤマハを使いました。
ちなみにYOSHIKIはヤマハですw

シンセのピアノ音のサンプリング元はヤマハとカワイだと自社のフルコンで
カーツウェルやローランド、コルグ、クラビーアはスタインウェイです。
ローランドは他にもベヒュシュタインやらベーゼンドルファーなどを
シンセサイズしてごちゃ混ぜにしてますがw ローランド曰く、「世界の名だたる
ピアノの名器をサンプリングしますた」だそうです。

名器っていいう言葉が大好きなローランドのお約束ですねw
827ドレミファ名無シド:03/05/09 21:31 ID:znjE5s3r
前述のベーゼンドルファー社のフルコン、インペリアル290がヤフオクに
出てましたw ちなみにインペリアルは帝国の意。まさしく帝国のように
ドッシリとした重たい鍵盤と荘厳な音色です。逆にスタインウェイは明るく
煌びやかでヌケがいいです。現代のピアノはみんな、このスタインウェイを
お手本にしてます。 ギターでいうビンテージギブソンのLP59みたいなもんです。
http://page2.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/b12340720

そんでコイツは135年前のアンティークのスタインウェイのピアノです。
ピアノの世界にはギターやバイオリンのようにビンテージ志向はないです。
機能性を重視した新しい楽器のほうが重宝されます。もちろんある程度弾き込んで
鳴るようにシーズニングみたいな作業は必要ですけど。
ピアノの寿命はそれこそ使おうと思えば300年くらいは使えますが、現実的では
ないですね。新しいピアノのほうが好まれるので40年くらいで、もう1台ピアノが
買えるくらいの大規模なオーバーホールが必要です。自分なら新品に買いかえますけど。
http://page2.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/b34707683
こっちは85年前のスタインウェイのピアノ
http://page5.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/e23622119

スタインウェイなどの海外ブランドのピアノは腐っても鯛です。
特に比較的新しい生産20年以内のスタインウェイのピアノ消化減却率は
ビンテージギター並です。 ピアノ全般に言えるのですが中古は他の生楽器に
比べて高めデス。新品を買って長く使う(一生モノですから)のが賢明でしょう。