マイカルグループ8

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197破壊団@mycal.co.jp
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節穴先生方は仮に分析対象・披検対象が周到に自己を
演出し恣意的にこうした性格づけを行っていると知っ
ていたとしても、「それでは本当の顔は? 性別は?
年齢は?」と訊かれれば、返す言葉すら見付からない。
されば顔を赧らめながらもこうした阿呆な戯言を延々
と捲し立てるも、そこは飯の種ですからね、あたしは
そいつは大目に見てやってるわよ。

WAIS−R、クレペリン・テスト、MMPI、PF
などの各種心理テストについて学ぶことは無駄にはな
らないわよ。たとえばTAT視覚統覚検査の図版なん
かは試験者をからかうときの種にもなるわね。もちろ
ん、刑法第39条適用を狙ってのことではないわよ。
精神障害という生物学的要件、そして判断能力か制御
能力を欠いているという心理学要件の双方をクリアす
るというのは容易ではないのであるし、どのみち刑事
訴訟法の側面からも精神鑑定それ自体がまともな証拠
たりえない滑稽な存在なのよ。精神鑑定の作業は科学
の領域にあらず、それぞれの節穴臨床家先生どもの、
恣意的な感覚による気儘なでまかせ芸術でしかないの
よ。でもあたしたちは心神喪失・心神衰弱・人格障害
・境界例水準・精神分裂病などの症例集をひもといて、
そこに見て取れるさまざまな奇天烈な人格を、あたし
たちが配役するときの参考人格とすることもできるわ。
……