完璧な死体処理を考える会

このエントリーをはてなブックマークに追加
449生活反応その1
「轢死」や「飛び降り自殺」の偽装の話題が出ているようなので
ここで改めて「生活反応(vital reaction)」の話を。
つまり、死体の損傷が
  「生存中に受けたもの」なのか
  「死後に受けたもの」なのかという見極めのことです。
具体的には「傷の周りの出血」「血液の凝固」「傷口の開放」
「体液がカサブタを形成」「化膿」「腫れ」「痣」「火傷による水泡や腫れ」
「全身貧血」「血管の脂肪栓塞・空気栓塞」等々、生化学的に多岐にわたります。
(全て生体の反応です)

轢死等の場合は自殺・事故と同時に轢断(つまりバラバラ・ミンチ)されるその瞬間まで
生存していて即死するわけですから生体と同様、生活反応が出ると推定されます。
逆に言えばもし轢死体に生活反応が出なければそれは轢かれる前に死んでおり「偽装殺人」と推定できるわけです。
もっとわかりやすく言うと「生体のミンチと死体のミンチは出来が違う」
というわけです。 これは「高所からの飛び降り自殺」でも同様です。
一旦レス切り。
450生活反応その2:2001/06/12(火) 01:10
ただ前レスと矛盾するようですが、この轢死や高所から転落死のように一瞬のうちに全身に強い衝撃を受け即死する死体というのは一方で生活反応が弱く、その有無を調べるのが比較的困難、というのもまた事実です。

>>429でも言及されていた「下山国鉄総裁」も木っ端微塵になりましたが
その生活反応の有無をめぐり当時の東大(死体説)と慶大(自殺説)の
法医学教室が真っ向から対立しました。
(ただ現在では線路飛び込みは自殺の手段としては首吊り、飛び降り
に続いて3位と数例も多く、下山事件当時よりも学問的データが揃って
いるので論争になるようなことは無いと思われます。)
451生活反応その3:2001/06/12(火) 01:12
 また列車による轢死よりも判断が困難なのは>>417のようなケース。
もし最初に車にはねられた後、瀕死の状態(死戦期といいます)
で路上に倒れているところを別の車に轢かれて死亡した場合は
血液循環や諸組織の機能が減弱しているので
生活反応の的確な判断は困難です。
(つまり上記の状況なら死体を置いても判別は困難とも言える)

ただ単純に「死体を青樹ケ原に首吊り」くらいなら白骨化してる
ならまだしもすぐに偽装とバレますのでお気お付けを。

長々と失礼しました。では皆さん続きをどうぞ。