オヤジ狩りのつもりが逆にやられた話

このエントリーをはてなブックマークに追加
857廃屋満タン
大阪のガラの良くないところで、深夜のガソリンスタンドでアルバイトしていた
頃、よく洗車に来て、洗車が終わった後も、レストルームで俺ら店員相手に業界
の裏話をする町金、、というか金貸しのおっさん(ヤクザではないが、当然その筋
に顔は利くし、ある意味もっとタチが悪いのかもしれん)がおった。
 当然ガラのよくない地域なので、DQNもよく来るのだが、ある日そのおっさ
んがレストルームにいつものように居る時に、DQN8人ほどがバイクで給油に来
た、一台入れると、そいつはスタンドから出て、次の1台を給油、、と順番に入れて
いたのだが、最後の一台になって、俺と、もう一人のバイト(深夜は2人体制なの
だ)は目配せした、「こいつは確実に金払わずに逃げる!」
 入れ終わって、明細が機械から出るか、出ないかのところで、案の定、全速で
その最後のDQNは逃げようとした。
 入れ逃げされて、損失分が自分のバイトの給料から引かれるのもヤだったので
、バイト2人で必死にそいつを押さえ込もうと必死になっていたら、出て行ったハ
ズのDQN7人ほどが、帰って来た。
 意味わからん逆ギレをされ、モメているうちに、俺が、一発ぱんちをもらい、痛
いよ〜と思いながらも必死に抵抗、これだけもめてるのに、町金のおっさんはなん
か面白そうにレストルームから見ている。。
助けてもらって、変に恩を着せられるのも嫌なので、ボコボコにされてしまってい
のだが、もう一人のバイトは、フィールド清掃用のデッキブラシでDQNに思いっ
きり殴られてしまっていた。・・・が、、そのデッキブラシが折れ、、洗車が終わ
った、おっさんのメルセデスS600クーペのサイドドアに「ポコン」という音と
共に当たった。
少し見たところでは凹んでないようなのだが、おっさんの表情が変わった。

続く。。
858廃屋満タン:2001/07/21(土) 18:53
レストルームから出てきたおっさんは、DQNを捕まえ、 「これどないすんねん?」
と低い声で言って、そのDQNの喉を殴った。。
あの鈍い音と「オェ」って言う苦しそうなウメキ声は今でも覚えている。。
その後もボコボコにドツキまくり、ヤバイと思ったDQNどもはバイクもほった
らかしで逃げてしまったが、2人だけはおっさんに捕まってしまった。
 「おまえらとりあえず乗れや。」おっさんはどっかにDQN2人をつれて
行くつもりらしかったが、「にーちゃん!悪いけどトランク開けて」と恐ろしい
ことを俺に言う。。
 俺も怖いので、トランクを開けようと車に近づこうとしたら、おっさんが、
捕獲したDQNの内一人に、「オマエ臭いのう!服脱げや!洗ろたるわ!」と「?」
なことを言い出し、「はよう脱がんかい!」と追い討ちの蹴りを入れ、パンツ一丁にな
ったそいつを洗車機の方に連れて行くではないか!
 「にーちゃん!悪いけどマワシたって!」
 「・・・・・・・・え?」
しかし、、、おっさんも怖いし、俺もボコボコに殴られて頭に来てたので、ワッ
クスAコースでスイッチを押してやった。
 バチバチバチ!(洗車機のモップは細いプラスちっくの棒みたいなヤツの束な
のだ)という音とゴーーーという音と共に、DQNは洗車機の中で哀れ回転していた。
 時は12月、、寒い上に痛いので、必死に出ようとするDQNを容赦のない蹴
りで、 洗車機の中におっさんは無理やり入れていた。。
 その後、ワックス洗車された1人ともう一人のDQNはベンツの巨大なトラン
クに入れられどこかに消えて行ったが、どうなったのかはその後もいつも通り洗車に
来たおっさんには怖くて聞けなかった。。
 俺は、程なくスタンドのバイトを辞めたが、そのバイト先で得たものは、ヤク
ザと金貸しには近づかない方がいいという教訓と洗車機で人間を回したという、意味
のわからん経験だけだった。。おわり