無礼者「高尾由美」第2幕

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115阪神
忘れもしない1999年4月。あめぞう掲示板のカウンタが2万6千
を越えた。これは日本の掲示板の中でも最大アクセス数を誇るYah
oo掲示板の2万5千を越え日本一になった瞬間だった。(ま、あの
カウンターが正しい数値を出していたのか?って議論もあったけど)
社会常識としての制限を持つ掲示板を越えて、匿名掲示板が最大になっ
た事こそがネット上における重要な意味合いを持った瞬間だと思う。
しかし、この時期からあめぞう掲示板にも陰りが見えてきた。不特定
多数の人間が集まる掲示板の末期状態。「最近、面白く無い」である。
人によっては1998年の冬ぐらいからダメになったと言う者もいる。
匿名掲示板では書き手もさる事ながら、読み手にも相当の能力を必要
とする。書き込まれた情報は、正しい情報、偽情報、笑いの為のネタ
情報、ある種の大衆操作情報、ただの邪推、特に意味の無い書き込み
等様々である。これを完全に判別するのは難しい。まして、テレビや
ラジオ、新聞等、公共的メディア情報という薄っぺらい信頼だけで、
全ての情報を鵜呑みにして育ってきた我々にとっては、ある意味、修
行の場に近かった言えよう。しかし、人口の増加と共にそいうった根
本を無視する輩が増えるのだ。
大勢の知識人達との会話は、匿名と言う事もあり、殺伐としたものが
あったが、ある一定のルールは守られていた。だからこそ面白い!!
しかしだ・・・それを世間知らずの子供達が目にした場合、いったい
どのように見えたのであろうか?彼らの書き込みは、あめぞうに限ら
ず匿名掲示板を一瞬にして便所の落書きと化す。