【OKI】 沖電気の裏事情 Part33

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OKI、今期最終赤字280億円 年金費用などで特損
2010/10/8 21:51
OKIは8日、年金債務の処理や早期退職優遇制度の実施で、2011年3月期の連結最終損益が280億円の赤字(前期は36億円の黒字)となる見通しだと発表した。
従来予想は45億円の黒字。財務体質が脆弱(ぜいじゃく)になっているため、優先株を300億円発行し資本増強する。ATM事業などに経営資源を集中し、再建を急ぐ。
同社の年金の積み立て不足は10年3月末で341億円。年間60億〜70億円の償却負担が発生していた。
運用環境の悪化に加え、会計基準が変更されれば積み立て不足を貸借対照表に直接反映させる必要があり、課題となっていた。
確定拠出年金への一部変更で、積み立て不足を今期末に127億円に減らす。
従業員は今期中に1000人削減する。早期退職優遇制度の導入で700人を削減するほか、従来から実施している外部への転進制度の活用で300人を減らす。
年金費用と合わせ、関連費用として今期に290億円の特別損失を計上する。
増資なども実施する。12月22日付で資本金と資本準備金を計773億円取り崩し、10年3月末で635億円ある累積損失を解消。
みずほコーポレート銀行、明治安田生命保険など14社を対象に優先株300億円を発行する。
12月21日に臨時株主総会を開いて、定款変更などを決議する。
人件費などのコスト削減の徹底やATM事業などの強化で、14年3月期に売上高5200億円、営業利益220億円を目指す。
前期末で15%の自己資本比率を20%以上に引き上げたい考え。
川崎秀一社長は会見で「経営基盤を強化したうえで、安定した収益を出せるようにしたい」と述べた。