5 :
営業1課:
確かに江口福社長が来る前は、中小企業的馴れ合いもあったのは否めないが、
現在は、製造・受注・物流・営業がバラバラになってしまった。
各部署が「それはこっちの責任ではない」「やる事はやった。あとは知らん」的行動で、
責任の押し付け合いをしている。
製造は江口副社長。
物流は関根部長。
営業は松本部長。
というようにそれぞれにボス犬がいるが、
受注課には、気の弱い草食動物しか残っていないため、しわよせとして
不始末は受注課の責任となる事が多く、受注課のモチベーションはここ数年で最悪。
ここ数週間は特にひどく、江口副社長と関根部長の利害関係が一致したせいか、
社員の気持ちを考えない行動が以上に増え、社員でも辞表を用意し、
他の転職先に面接に行っている状況である。
埼玉で天皇と化している江口副社長と、
漢字も読めない割りに権力に擦り寄る事には熟達している関根部長の
悪影響は、社員への影響という点においては、
かつての汚職幹部・高岡常務をはるかに超える悪影響といっていい。
2人とも影では、お互いの事を罵倒しているが、利害関係が一致しているので、
表面上は仲良く手を組み、圧制を行っている。
社員の我慢もこの数週間で限界に達し始めているので、
そのうちさいたま工場の中枢は崩壊すると多くのものが感じているし、
現状が続くなら崩壊したほうがいいと望んでいるものも多い。