奈良トヨタ:修理会社が提訴「自動車購入強制された」
取引継続の見返りとして自動車購入を強制されたとして、
奈良県御所市の自動車修理会社が25日、奈良トヨタ自動車(本社・奈良県田原本町)
に約4765万円の損害賠償を求め、奈良地裁に提訴した。
奈良トヨタの菊池攻社長は現在、県公安委員長を務めている。
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訴状によると、修理会社は05年3月、奈良トヨタの下請け
として板金修理を請け負うようになった。06年10月までの間、
奈良トヨタ側から「車を購入すれば取引を継続する」などと言われ、
車13台を計2690万円で購入した。このうち11台を奈良トヨタ
の県内各店舗で代車として利用、自賠責保険や任意保険は
修理会社側が負担した。
奈良トヨタとの取引額は05年9月ごろ月500万円を超えたが、
修理会社は車購入を徐々に渋るようになったため、06年12月に
奈良トヨタから取引停止を通告された。
取引停止の理由について、奈良トヨタ側は修理会社社長(38)に
よる奈良トヨタ従業員への暴力を挙げているが、修理会社社長は
「奈良トヨタは取引の優越的地位を利用し車購入を強制した。
下請け業者への物品購入強制を禁じた下請法に違反している。
暴力を振るった事実はなく、取引は不当に打ち切られた」と主張。
奈良トヨタ側は「訴状を見ていないのでコメントできない」としている。
http://mainichi.jp/select/today/news/20080625k0000e040093000c.html