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28名無し
週刊ファイト12月4日号 P15 ターザン山本:筆
『仁義忘れた高田』
『意味分からないタイトル“泣き虫”』
『懺悔の気持ち感じられず』
『ゲラチェックの厳しい高田が問題個所を残した意図は何か』
『プロレスへの愛がない編集人が
業界がどうなっても知らないと言う思いで出版した本』

幻冬舎『泣き虫』 高田延彦 金子達仁著
29名無し:03/11/26 22:41 ID:Wvru7IZy
高田延彦の自伝が出版された。このノンフィクションを書き下ろしたのは、
サッカー評論などで有名な金子達仁氏である。
タイトルは“泣き虫”
版元は『幻冬舎』、郷ひろみ著『ダディ』で大反響を呼んだ出版社。
石原慎太郎著『弟』も同社の刊行物だ。
社長は、見城徹氏。「彼は出版は、興行である」と考えるユニークな出版人。
本を出すのは世の中に何かを仕掛ける、物議を醸す事と考えている。
だから、『泣き虫』も当然、仕掛けられた物であり、物議を醸す事を計算して、
出版されたのだ。
それによって、1冊の本を刊行することが、興行になっていく。
2年前、元新日プロ・ミスター高橋レフェリーが、暴露本を出したが、
今回はレスラーの立場から、プロレスの試合に関する裏側が明かされている。

〜中略〜
2人とも、プロレス界に、身をおいて、そこでメシを食ってきた人間。
今はそこから離れたのかもしれないが、今もプロレス界で生活している人が
いることを考えたら、言っていいことと悪い事が、ある。
それが仁義と言う物だ。
「俺はもう、プロレスを卒業して、PRIDEという、総合格闘技の世界に
いるから、むこうの世界がどうなってもいいや」と、高田が考えるなら、
それは間違っている。
30名無し:03/11/26 22:42 ID:Wvru7IZy
〜中略〜
プロレスの裏側を明かすなら、そこには絶対に懺悔の気持ちが
なければならない。
しかし、この2人には、それが感じられない。
むしろ、自分の方が正しいと言う意識が強い。
〜中略〜
要は、誰が何を目的にして、この本を出したのかである。
版元の幻冬舎にとっては、プロレス界、ひいてはプロレスそのものがどうなろうと、
最初から知った事ではない。
彼等は、このやり方しか、“プロレス本”はビジネスにならないと思っているからだ。
著者の金子氏は、どれだけ高田の試合を観てきたのか?
それより、ノンフィクションと言うなら、前田日明、宮戸優光らにも、取材して、
裏を取ってから、執筆してほしかった。
それが、“物書き”として、基本ではないか・・・・。

週刊ファイト12月4日号
P15ターザン山本:筆