見てしまった!!すごい修羅場Part24

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610大変だ
日本経済新聞(10月9日 )
社説2 エイズへの関心高めよう
日本国内のHIV感染者およびエイズ患者数は着実に増加している。8日に公表された
国連の世界人口白書でも若者への感染拡大に警鐘を鳴らしているが、日本は先進諸国の
中では例外的に増加傾向にある。きわめて憂慮すべき状況である。国民の関心が薄れて
きているようにも感じられ、それが増加の理由にもなっているのだろう。不特定多数との
無防備な性交渉がどんなに危険かを、改めて啓発していく必要がある。2002年に新たに
報告された国内のHIV感染者は614人で、前年とほぼ同数だった。また同年内の
新規エイズ患者数は308人で、これも前年並みだった。この新規患者数は、これまで
感染がわかっていて昨年発症した人という意味ではなく、感染に気がつかず、いわば
いきなり発症した人に限った数である。検査を受けて感染がわかっていれば発症防止の
手を打てたかもしれないのである。こうした毎年の増加によって、今年6月末現在の
患者数の合計は2705人、感染者数は5421人で、合わせて8000人を上回った
(血液凝固因子製剤の投与に起因する患者、感染者を除く)。最近の特徴としては、
感染者は首都圏をはじめとする都市部に集中し、20歳代と30歳代の若者が中心。
特に日本人男性の性的接触による感染が急増している。しかし研究者の中には
「検査を受けに行かない若者も多く、実際の感染者数は数万人に達しているのではないか
」と推測する人もいる。特に若い人に性感染症の一つであるクラミジアが急増しており
その人たちのHIV感染率は大幅に高まるという。また最近はエイズ発症を予防する
治療薬が開発され、感染者の生存率は飛躍的に改善されているが、その薬が効かない
タイプのウイルスも存在するという説もある。厚生労働省は報告の数しか公表できないし
学者の研究成果でも科学的根拠がなければ採用できない。それはやむを得ない面もあるが
まだまだ研究途上の分野だけに、条件つきでの公表に踏み切る時に来ているのではないだろうか。
危険性と予防方法の周知徹底に改めて取り組む必要がある。