ドキュソな客レポート【Part26】

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米新保守主義の論客、チャールズ・クラウサマーが「日本に核武装させよう」と戦術的に推奨
 イスラエルのオシラク原子炉破却作戦のような軍事行動を米国が敢行出来ないのならば。
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チャールズ・クラウサマーと言えば、行政府のタカ派、ウォルフォウィッツ国防副長官と並び、
論壇で異才を放つ新保守主義のスーパースター的存在だ。
 そのクラウサマーが「日本に核武装させよう」とワシントン・ポストなどで主張し、世界的な注目
を集めている。
 大意はこうだ。
 一、パウエル国務長官は、目前のイラク情勢にかまけるあまり、北朝鮮の情勢を「危機では
ない」と言い放っているが、そのような情勢判断こそ米国が「危機」に陥った証拠ではないのか。

 二、湾岸に派遣している大兵力を1日も早く朝鮮半島に配置換えすべきだが、時間を逸すると
核拡散は更に拡大し、世界は危機的状況となるだろう。時間は迫っている。

 三、米国が軍事的に選択しうる作戦とはラムズフェルド国防長官のいう「二正面作戦」は不可能
であるという事実。それを北朝鮮が十分に認識しているという紛れもない事実から導かれる。即ち
(A)ヨンビョンにある核施設を爆撃・破壊するーーただし平壌にある全体的施設の破壊は難しく、
81年にイスラエルが敢行したオシラク原子炉の破壊作戦のような選択は出来ないであろう。
(B)であるとすれば、秘密工作部隊やスリーピング・エージェントを北へ潜入させ、平壌への先行
攻撃の準備をはかる。
(C)経済封鎖による締め付けを拡大、持続させ、とくに北朝鮮の数少ない港湾を封鎖する。中国は
北の全エネルギーと食料の四割を供給しており、韓国は投資を続けているが、それさえも港湾の
封鎖により不可能となる。