【080303:漫画】手塚治虫記念館:生誕80周年記念し企画展 絶筆や未完の作品ずらり−−宝塚 

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1ACN通信員ψ ★
◇流行に合わせず描きたいテーマ「革新的な姿、知って」−−生誕80周年記念第1弾
 宝塚で青春時代を過ごした漫画家の故・手塚治虫さんの絶筆になった作品などを集めた
企画展「永遠の物語展〜絶筆・未完の作品〜」が、宝塚市武庫川町の市立手塚治虫記念館
で開かれている。手塚さんの生誕80周年を記念した5回の企画展の第1弾。同館の
担当者は「終わりが描かれていない作品の展開について、自由に思いをめぐらせて楽しんで
みて」と話している。【山田奈緒】
 89年にがんで亡くなった手塚さんは、漫画約700作品、アニメーション約60作品を
制作した。今回特別に公開される絶筆作品は、ベートーベンの半生を描いた「ルードウィヒ・B」、
ゲーテの作品を漫画化した「ネオ・ファウスト」、日本人の商社マンを主人公にした「グリンゴ」
の3作品。それぞれの直筆原稿計約70枚を展示する。
 また、人気が出ずに打ち切られるなど、手塚さんにとって不本意な終わり方だった漫画を
「未完」と定義し、18作品を紹介。核実験の恐ろしさを描いた「ジャングルタロ」や、
掲載雑誌がわずか3号で休刊し、単行本化されなかった「伴俊作まかり通る」など、比較的
世に知られていない作品も見ることができる。せりふや人物の大枠だけを記した原稿の展示
もある。
 「ハッピーエンドの作品ばかりではない。流行に合わせず、自分の描きたいテーマにこだ
わった手塚の革新的な姿を知ってほしい」と同館の担当者は話す。
 6月29日まで
 企画展は6月29日まで。入館料大人500円、中高生300円、小学生100円。
水曜休館(3月26日、4月2日、30日は開館)。


情報ソース:http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080303-00000278-mailo-l28