「平成狸合戦ぽんぽこ」の高畑勲監督や新作映画「崖の上のポニョ」が今夏公開予定の宮崎駿監督が
薦める作品を中心に、世界の優れたアニメーションを紹介する“三鷹の森ジブリ美術館ライブラリー”事業。
08年3月より、日清製粉グループが特別協賛することになり、2月19日、三鷹の森ジブリ美術館で会見が
行われた。会見には日清製粉グループ本社常務取締役総務本部長、宮内泰高氏、同・総務本部
広報部長、稲垣泉氏、スタジオジブリ代表取締役社長、星野康二、ジブリ美術館館長、中島清文の
4名が出席した。
このライブラリー事業は、07年春からジブリ美術館が配給元となり、世の中に知られていない良質な
アニメーション作品を劇場公開。宮崎監督が子供の頃に影響を受けたというロシアの名作「雪の女王」
ほか、「春のめざめ」「アズールとアスマール」など作家性に富んだ計6作品をリリースしてきた。
宮内氏は「ジブリ美術館はまさにプレミアムランド。日本の文化風土の育成に貢献したい」と協賛の
経緯について語った。この特別協賛を受けての公開作品第1弾は、しっかり者で活発な女の子ミミと
パンダの親子の愉快な共同生活を描いた1972年のアニメ「パンダコパンダ」(演出/高畑勲、脚本/
宮崎駿)。実に36年ぶりの劇場公開となる本作について、中島館長は「1970年代はTVアニメを中心に
ヒーローものや刺激の強い作品が溢れていた。そんな中、高畑監督と宮崎監督は“日常の中に楽しみが
ある”と考えた。『パンダコパンダ』は彼らの代表作『アルプスの少女ハイジ』や『となりのトトロ』の原点であり、
日本のアニメーションの原点なのです」とPRした。
「パンダコパンダ」は3月15日よりシネマ・アンジェリカ(渋谷)、立川シネマシティ他で公開。また、三鷹の森
ジブリ美術館2階ギャラリーでは「パンダコパンダ展」を開催中。宮崎監督による制作当時のイメージボード
38点などが展示されている。
情報ソース;
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080220-00000006-eiga-movi