【080210:アニメ】<きらレボ>カード売り上げ4000万枚 モー娘・久住小春主演で驚異の大ヒット
小学生の女の子の話題を集めているのが、中原杏さんの「きらりん☆レボリューション」だ。
「ちゃお」(小学館)連載中のマンガは、1〜10巻で230万部を突破、「モーニング娘。」の久住
小春さんが主演するアニメの放送も3年目突入が決定。大人気の着せ替えカードは売り上げ
4000万枚を超える。大ヒットを続ける「きらレボ」の魅力とは……。
■「意外となかった」ストレートな物語
「きらりん☆レボリューション」は04年2月から連載が始まった。主人公の月島きらりは、食べる
ことが大好き、という元気いっぱいの中学2年生。偶然町で出会った人気男性デュオ「SHIPS」の
日渡星司に一目ぼれしてしまう。彼に近づくためにアイドルとして芸能界入りしたきらりは、周囲の
人に支えられ、トップアイドルを目指す……というシンデレラストーリーだ。
マンガの連載当初から人気が爆発。すぐにアニメ化も決定し、2年後に放送が始まった。アニメを
手がける小学館プロダクションの古市直彦プロデューサーは「メーン読者の小学校3〜4年生の
女の子にとって、一番のあこがれの存在であるアイドルを目指すというシンプルな展開が受け入れ
られた。意外とこういうストレートな作品はなかった」と話す。
■「完全に同化した」きらり=小春
アニメ化では、読者と作品の接点をいかに高めていくかが重視された。マンガ以上にきらりへの
親近感を持ってもらうため、きらりの声に実在のアイドルを起用するアイデアが生まれた。古市さんは
「アニメやマンガのキャラクターが本当にいれば、子供たちは喜ぶはずと考えました」と話す。白羽の
矢が立ったのは、アイドルグループ「モーニング娘。」の久住さんだった。久住さんは当時、中学2年生で
デビュー1年目。14歳の新人アイドルというきらりと全く同じ境遇だったからだ。
久住さんは、声優としてだけでなく、主題歌も「月島きらり」としてリリースし、CMのナレーションや
雑誌の取材にも「きらり」として登場した。お陰で、子供たちには、久住さんイコールきらりという認識が
定着し、イベントでも久住さんに「きらりちゃーん」と声援が飛んだ。古市さんは「彼女が一番きらり
というキャラクターを分かっていて、いまや完全に同化しています。イベントで子供たちから打ち合わせに
なかった質問が出ても、きらりとして受け答えができる。彼女がきらりを作っているといってもいいくらいです」
と絶賛する。
■驚異のヒット 着せ替えカード
「きらレボ」人気のポイントには、グッズ展開が上げられる。文房具やゲームソフトなどさまざまな
商品が発売されているが、最大のヒット商品は、着せ替え遊びが楽しめる「ミルフィーカード」
(6枚368円)だ。きらりのカードの上に衣装のカードを重ねて、何パターンもの衣装が楽しめる。
アニメ化と同時に発売され、現在4000万枚以上を売り上げ、幼稚園から小学4年生までの
女の子への普及率は、1人当たり17.5枚という驚異的な大ヒットを記録している。アーケード用の
カードゲーム「きらりん☆レボリューション ハッピー☆アイドルライフ」も開発され、プレー時に購入
できる「クルキラカード」は3600万枚を発行。アニメDVDのレンタルで、カードをプレゼントしたり、
久住さんのCDやニンテンドーDS用ソフトなどにもおまけとしてカードが付き、「きらレボ」ファンには
カードは必須アイテムとなっている。
人気の理由は、「きらレボ」ファンの小学生の女の子の母親層が、十代のころに松田聖子さんらの
アイドルにあこがれ、幼いころに着せ替え人形で遊んだ世代で、母娘が一緒に楽しめるからだ。そのため、
母娘が一緒に買い物に行くショッピングセンターやスーパーにカードの販売機やゲーム機を設置。古市さん
は「母と娘のだんらんのツールになっている」と話す。
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メディアみっくす☆名無しさん:
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