【080118：アニメ】毎日映画コンクール 映画賞に「河童のクゥと夏休み」 大藤賞に「カフカ　田舎医者」

　優れた映画に贈られる「第62回（07年）毎日映画コンクール」の各賞が17日発表され、
「河童のクゥと夏休み」（原恵一監督）がアニメーション映画賞を、独創的なアニメ作品
に贈られる大藤信郎賞を「カフカ　田舎医者」（山村浩二監督）がそれぞれ受賞した。

　「河童のクゥと夏休み」は、小学生の康一が下校途中に拾った石を洗うと、300年も
閉じこめられていたカッパが現れ、康一との心の交流が始まるという物語。
故・木暮正夫さんの児童文学が原作で、劇場版アニメ「クレヨンしんちゃん
嵐を呼ぶ アッパレ！ 戦国大合戦」なども手がけた原監督が20年近く温めてきた
意欲作。文化庁メディア芸術祭アニメ部門大賞、第31回日本アカデミー賞の
アニメーション作品賞で優秀賞も受賞している。

　「カフカ　田舎医者」は、第75回アカデミー賞（03年）の短編アニメーション部門に
ノミネートされた「頭山」の山村監督の最新作で、文豪カフカの原作を基に、雇われ
田舎医者の孤独と不安を描いている。オタワ国際アニメーション映画祭（カナダ）
短編部門ではグランプリを受賞している。

　アニメーション映画賞は、これまでに「劇場版　鋼の錬金術師　シャンバラを征く者」
（水島精二監督）や「時をかける少女」（細田守監督）などが受賞。1900年生まれの
アニメ作家で、江戸千代紙による切り絵アニメを製作し、日本のアニメの先駆者と
いわれる大藤信郎さんを記念して設けられた大藤賞は、過去に故・手塚治虫さんや
宮崎駿さんが受賞。昨年は「鉄コン筋クリート」（マイケル・アリアス監督）が
受賞している。

情報ソース：http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080118-00000005-maiall-ent

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