【080113:アニメ】「キャラクター携帯」でソフトバンクが攻勢【ベルサイユのばら、ゲゲゲの鬼太郎等】

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1ACN通信員ψ ★
 ソフトバンクモバイルがアニメのキャラクターなどをモチーフにした“キャラケー”と
呼ばれる携帯電話端末で、ファン取り込み作戦を強化している。昨年末までに26種類を
発売し、今月中にも4種類を加える予定だ。携帯電話契約数が1億台を突破して市場の
飽和感が強まる中で、新たな需要を開拓するのが狙い。同社は今後、“趣味の1台”に
とどまらない実用性の高い商品の投入も視野に入れている。

 キャラケーに登場するのは「機動戦士ガンダム」「ベルサイユのばら」「ゲゲゲの鬼太郎」
など、20〜30歳代の男性を中心に人気の高いキャラクターたちだ。さらに人気ミュージ
シャンをモチーフにしたオリジナルデザインも用意されている。

 26種類のキャラケー全体を1機種として数えると、今回の冬商戦ではこのキャラケーの
新規加入数が最も多く、同社の販売戦略の重要な一角を担いつつある。仕事で使う端末とは
別の「趣味で使う端末として購入するケースが多い」(吉田憲司プロダクト・マーケティング
部課長)としており、キャラクターの頭部をかたどった充電器で話題を集めたガンダム携帯は、
すでに入手が困難になりつつある。

 キャラケー登場の背景には、熱心なファンを獲得するだけでなく、端末の開発・製造期間の
短縮という目的もある。

 キャラケーには現在、東芝が昨年8月に発売した「815T」を主に利用しており、「新規の
端末開発には通常1年半かかるが、既存端末を使うことで発売までの期間を大幅に短縮
できた」(吉田氏)という。また、既存端末を利用すれば、通常は市場に出回る期間が数カ月
という端末の延命効果も見込める。
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 一方でキャラケーならではの難しさもある。例えば巨大なキャラクターの頭部を梱包
(こんぽう)したガンダム携帯の箱の大きさは、通常の携帯電話の9倍もある。他のキャラ
ケーでも付録が付いているため、数倍程度大きい。

 「キャラケー発売に伴った倉庫の新設などは行っておらず、発注処理システムも十分
対応していない」(マーケティング本部の吉田真佑氏)のが実情で、流通部門には大きな
負担だ。

 それでもソフトバンクモバイルでは、今後も継続してキャラケーを発売していく計画だ。
ただ、「キャラクターを変えるだけの変更は行いたくない」(吉田憲司氏)としており、今後は
趣味のための購入でなく、普段使う携帯としても選んでもらうことを目指す。ファンに
アピールできるキャラケーだが、機能性が低ければファン以外の購入は見込めない。
単なる“既存端末の再利用”にとどまらない付加価値を打ち出せるかが問われている。

情報ソース:http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080113-00000932-san-ind