東映アニメーションは韓国の公営放送KBS(韓国放送公社)と新作テレビアニメーションシリーズを共同製作することを決定した。
新番組は『太極千字文』というタイトルで、「漢字」をモチーフとした冒険アクションとなる。
KBSは日本のNHKにあたる公営放送で、韓国の有力メディアのひとつである。
現在は、東映アニメーションの『ワンピース』の放映も行っている。
東映アニメーションによれば、番組は来年の春に韓国で放映されるほか、欧米でも人気の「漢字」をテーマにすることで世界市場を狙う。
東映アニメーションは海外企業とは、今回以外にも米国大手放送局カートゥーンネットワークや日本のアニプレックスと『出ましたっ!パワパフガールZ』の共同製作を行っている。
また、ウォルト・ディズニーグループとも『ロボディーズ(仮題)』の共同製作を行っている。
これらは同社の近年の積極的な海外戦略の表れとみることが出来るだろう。
また、単に番組を輸出するだけでなく共同製作を行うことで、より現地のニーズに応えたものを目指していると考えられる。
さらにこうした海外との共同製作は、東映アニメーションだけでなくバンダイビジュアル/ハル・フィルムメーカーによる『オーバン・スターレサーズ』やプロダクションI.Gによる『IGPX』など増える傾向にある。
また、こうした動きにはさらにビジネス的な側面もある。
韓国、フランスについては、共同製作が海外アニメーションのテレビ放映規制への対策になるからである。
共同製作を行うことで、自社が関わった番組の放送を容易にすることが出来るからである。
米国企業との共同製作についても、現地のニーズに応えることに加えて、提携企業が持つ放映媒体や流通網が魅力となっている。
日本のアニメが海外でポピュラーになるにつれて、こうした共同製作は今後も増えて行くに違いない。
ソース:
ttp://animeanime.jp/news/archives/2006/11/kbs1128.html