「びんちょうタン」故郷にファン集う ツアーで窯出しなど体験 みなべ町
漫画やアニメで人気が出ているみなべ町のみなべ川森林組合のマスコットキャラクター
「びんちょうタン」の故郷を訪ねるツアーが25日あり、京阪神や関東地方から集まった
若者47人が、備長炭の窯出しなどを体験した。
町や組合関係者らは「アニメのファンにも本当の炭を知ってもらえてうれしい」と喜んだ。
びんちょうタンは、頭に備長炭を乗せた女の子のキャラクター。漫画雑誌の連載で始まり、
アニメが今月から関東地方で放送されている。関西でも3月から放送される。
これを機に、番組制作者と大手旅行会社が連携し、バスツアーを企画した。
募集開始から、30分足らずで定員になるほどの人気を集めたという。
アニメでびんちょうタン役の声優を務める野中藍さんとともに、町内を巡った。
同町東神野川の製炭業森口道夫さん(49)の窯では、窯出しの体験をした。
森口さんや松本貢森林組合参事らが備長炭の製造工程を説明した。
真っ赤になった炭が窯から出てくると、若者らは「すごい熱さ」と驚き、写真に収めた。
数人が、エブリと呼ばれる棒で実際に炭を出す作業を体験した。
また、完成品の炭を手に取り「堅い」「音がきれい」などとたたき合わせたり、
キャラクターをまねて頭に乗せたりして楽しんだ。
同町清川の紀州備長炭振興館では、野中さんとともにウバメガシの木を記念植樹した。
若者らを出迎えた山田五良町長は「多くの人に来てもらえてありがたい。
漫画の主人公になって人気が出るなんて思いも寄らなかったが、長い間、
梅とともに備長炭の振興に取り組んできたかいがあった」と話した。
http://www.agara.co.jp/DAILY/20060228/20060228_004.html