アニメ原画:ディズニーの250点、45年ぶりに発見
千葉大学(古在豊樹学長)は19日、米ウォルト・ディズニー社が制作した
初期アニメーション映画のセル画や背景画など約250点の原画が、
45年ぶりに発見されたと発表した。
ウォルト・ディズニー・ジャパンによると「初期アニメの原画がまとまって
見つかった例は世界でも聞いたことがない」という。
見つかったのは、1959年に全米で公開された「眠れる森の美女」のセル画など。
世界初のフルカラー短編で、ディズニーとして初めてアカデミー賞を受賞した
「花と木」のセル画セットは本社にも現存せず、資料的価値が高いという。
これらの原画は60年、都内の百貨店などで映画紹介の美術展で展示され、
ディズニー側が国立近代美術館に寄贈した。
アニメを研究していた同大工学部の故・源田秀三郎教授が63年、教育用に譲り受けた。
セル画などは当時、廃棄されるのが普通だったが、源田教授は学術資料として保存。
湿度が一定に保たれ、遮光性が高い実験棟で保管されたため
「比較的良好な状態」(同社)だという。
原画の存在は一部の関係者しか知らなかったが、最後の一人となった同学部助手が
退官が近づいた03年末に取り扱いを教授に相談。
ディズニー社で確認してもらったところ、本物と分かった。
来夏以降の一般公開を検討している。
http://www.mainichi-msn.co.jp/entertainment/manga/manganews/news/20051220k0000m040053000c.html