47 名前:マヨリ様 ◆opXxsD41fE [sage] 投稿日:2005/09/28(水) 20:41:35 ID:v5oRSvnw
教室の外。
ケイゴ「マジなんだって!あそこのドリンクバーでジンジャーエールとカルピスソーダを2:1の割合で混ぜるとなんとビックリヘアトニックの味になるんだよ!!ビックリだよね!!!」
水色「へえ、ビックリですよね。さすが浅野さん、舌がアレなんじゃないですか?」
ケイゴ「ええッ!?なんで急に敬語!?今の俺そんな距離置きたくなるほどウザかった!?」
水色「ん?ウチの教室のほう随分騒がしいね…?」
ケイゴ「おうッ!?ほ…ほんとだ!了解!今すぐ私めが偵察してまいります!!」
ケイゴ、教室の扉を開けながら
ケイゴ「コラー-!!オレぬきでそんなテンション上げてんのはどこのどいつだこの…」
目の前には木刀を構えた一角が。
ケイゴ「……ゃろおう…」
一角「ぁあん!?何だテメェは!?何見てんだ!?叩いて伸ばしてジャンケンポンしてテンプラにして喰うぞコラ!あ゙!?」
乱菊「やめろっつッてんでしょ、ツルッパゲ」
一角「何しやがんだ松本!!!てめーさっきからヒトの頭ぺしぺしぺしぺし…」
乱菊「うるさい、それ以上騒ぐとやちるに言いつけるわよ」
一角「…イヤ…それはホラお前…カンベンしてくれよ…」
乱菊「最初からそーやってスナオに言うこと聞きゃいいのよ!ホラあんたたちもモタモタしない!学校(ココ)は引き上げるわよボンクラ!!」
日番谷「おいその『ボンクラ』には俺も入ってんじゃねえだろうな?」
目の前に現れた乱菊の胸に目がいき、乱菊に突撃するケイゴ。
ケイゴ「けしからん制服ですね、お姉さーん!!!!」
乱菊はケイゴに目もくれず顔面に裏拳を食らわす。
一角「おい…大丈夫かあいつ?」
乱菊「いーのいーの、さ、撤収撤収」
水色、倒れたケイゴを足蹴にしながら、
水色「そんなとこにころがってると備品みたいですよ、浅野さん」
ケイゴ「…殺す…!」
BLEACH197.The Approaching Danger
表紙は現世に来た死神五人組。
一護の家にて。
コン「…ネ…ネ…ネエさーー〜ん!!!!」
コン「オフン!!」
ルキアに顔面を蹴られそのまま床に踏み付けられるコン。
コン「ホップ!!」
ルキア「久し振りだなコン!」
コン「ああ…!ひと夏越しの再会にも関わらず一片の迷いも無いこの踏みつけ…これぞまさしくネエさん…!!オレは…オレは幸せっス、ネエさん…!!」
一護「あそんでねーで入んならさっさと入れよ」
ルキア「うむ、この小部屋に入るのも久々だな!」
一護「うるせーな『小』は余計だ!白哉ん家と比べんじゃねーよ!」
ルキア「おっすまんな、ついうっかり」
一護「何がうっかりだ…ってコラ!勝手にベッドに座んな!!」
ルキア「いいではないか心がせまいのう」
一護「うるせえ!!てめーなんか床に座れボケ!!」
部屋の外で一心とユズがグラスを部屋のドアに押し付け会話を聞いている。
カリン「…何だよ一階に誰もいないと思ったら…何してんのあんたら?」
ユズ「しッ!大変なの!おにいちゃんが女の子つれて帰ってきたのッ!!」
カリン「女の子なら中学ん時も連れてきてたじゃん、たつきちゃんとかさ」
ユズ「たつきちゃんとはちがうの!!なんかもっとこう…女の子っぽい子なの!!」
カリン「たつきちゃんだって高校入ってちゃんとエロい体になってきてるよ」
一心「マ…マジで!?」
カリン「オメーが喰いつくなバカ親父」
カリン「とにかく織姫ちゃんレベルの女の子連れて来たってんじゃなきゃあたしゃ驚かないよ」
ユズ「もーーー!夏梨ちゃんてば!!」
一護「ウルセーぞコラ!!!」
一護がドアを開けて怒鳴る。
ユズ「きゃああっ!!!」
一心「ホレみろ怒られたっ!!」
ユズ「ごめんなさーい!!」
一護「…全く…ヒトをエサに大盛り上がりしやがって…」
ルキア「相変わらず楽しげな家族だな」
一護「うるせ!さァとっとと教えろよ、『破面』ってのが何なのか!なんで俺らが狙われてんのか!!」
?「…待ちな、そいつは俺達が…教えてやろう」
一護「ぅおおおい!?」
蛍光灯のフタを開けて天井からから現れる恋次、一角、乱菊、弓親。
一護「テ…テメーらどっから入ってきてんだ!!つーかヒトの部屋の電気に何してくれてんだコラ!!」
乱菊「電球とカケてみました」
一角「何をだ?」
一角の頭が光る。
目の前に現れた乱菊の胸に目がいき突撃するコン。
コン「それは制服という名の凶器ですねおネエさーん!!!」
コンに目もくれずコンを殴る乱菊
一角「…流行ってんのか?アレ…」
一護「…イヤ、こいつはいつもこうだ」
恋次「…『破面』は仮面を外し虚と死神2つの力を手に入れた虚の一団だ」
恋次「今まで数も少なく未完成だったが、そこに『崩玉』を持った藍染が接触することで『成体』の破面が誕生した、そいつがこないだの2体だ。
ここまではわかるな?」
ルキアの変な絵が描かれたスケッチブックを持ちながら説明する恋次。
一護「ああわかる、スケッチブックが無ければもっとわかる」
恋次「…当初尸魂界は藍染が直接コトを起こすまでは静観するつもりだったんだ、十三隊も隊長2人イッキに抜けてまだバタバタしてたしな。
だが予想外に早く成体が完成しそいつが現世に送り込まれたことでそうも言ってられなくなった、そこで急遽選抜されたのが俺達だ」
一護「選んだのは?」
恋次「山本総隊長だ。四十六室が死んで次の四十六室が決まるまでの間、決定権が総隊長に下りてきてるんだ。
とりあえずお前を一番よく知ってるってことでルキアが選ばれて」
ルキア「違う!実力で選ばれたのだっ!」
恋次「動ける戦闘要員の中で一番ルキアと近しいってことで俺が選ばれた。
で隊長格以外で俺が一番信頼できる戦闘要員を選べって言われて俺が一角さんに同行を頼んだ。
そしたら弓親さんが「僕も絶対行く!」って言いだして、騒ぎを聞きつけた乱菊さんが面白そうだからって行きたがって…」
恋次「乱菊さんがどーしても行くって聞かないもんだから日番谷隊長が引率として仕方なく…ってかんじだな」
一護「ピクニックかよ」
日番谷「…ともかくてめーは確実にその藍染に目ェつけられてるってことだ、黒崎一護」
乱菊「あ、日番谷隊長だ、一人だけ天井裏に入るのを断固拒否したノリの悪い日番谷隊長だ」
恋次「マドが開くの外でずっと待ってたんすか?ダメっスよそれでなくても銀髪の小学生なんて目立つのに」
日番谷「…てめえらむこうに戻ったら憶えとけよ…。アランカルは確かに虚の面を剥ぐことで生まれる」
日番谷「だがその辺の虚の面を剥いだところで大したモンはできやしねえ、本気で尸魂界に戦争を仕掛けるつもりならアランカル化の対象は自ずとメノス以上に限られる」
一護「メノス…以上…?…何だよ?まるで…メノスよりまだ上の虚が居るみてえな言い方じゃねえか…」
日番谷「…ああ、…いや正確にはメノスの中に更に三つの階級が存在するんだ。
一つ目は『ギリアン』、メノスの中の最下層で人間に例えるなら雑兵に近い。
数も多く全て同じ姿をしているのが特徴で、尸魂界で一般に『大虚』として教本などに載せられているのはこのタイプだ」
日番谷「お前が尸魂界に来る少し前に戦って追い払ったメノスがこの『ギリアン』だな」
一護「…あいつが…雑兵…」
日番谷「こいつは巨大だが動きが緩慢で知能は獣並、隊長クラスなら倒すのにそう問題はない、問題は次からだ。
二つ目は『アジューカス』、『ギリアン』よりもやや小さく数も少ないが知能は高く戦闘能力は『ギリアン』の数倍。
数の多い『ギリアン』をまとめる存在だ。そして三つ目が『ヴァストローデ』、最上級のメノス、大きさは虚としては極めて小型で人間と同程度。
数は極めて少なく虚圏全域に数体しかいないと言われているが――…」
日番谷「ハッキリ言う、この『ヴァストローデ』級の戦闘能力は隊長格より上だ!
そしてアランカル化によってメノスどもが手に入れる力は未知数だが隊長格が3人抜け、それがそのままメノス共の上についた今これだけは言える。
もし現時点で藍染の下にこの『ヴァストローデ』級が十体以上いたら――…尸魂界は終わりだ」
場面変わって虚圏?
ウルキオラ「――只今戻りました、藍染様」
藍染「おかえり、ウルキオラ、ヤミー。さあ成果を聞かせてくれ、我等二十の同胞の前で――」
以下次号