「昔話」ゾクゾク…スローライフへの憧れ?
この秋、「昔話」が人気を集めている。なつかしのアニメ「まんが日本昔ばなし」が
10月19日からTBS系で再スタートするほか、発売中のCD「昔話ふるさとへの旅」(キングレコード)も好評。
今、なぜ昔話なのか…。
CD「昔話−」は全国47都道府県で、地元の語り手から土地の言葉で聞いた話を収録した47枚シリーズ。
「日本語は朗読向き。浄瑠璃や落語など、“語り”は日本の文化ですね」と國貞五郎プロデューサーは説明する。
そして、「昔話は小さな文化だけど、大きな財産です。今では方言が使われず、語り継がれなくもなっている。
今なら、ギリギリ間に合うのでは…」とCD化に至る経過を話す。
実際、「語り手さんは、亡くなっている方が多くて、本当になかなか見つからなかった。
でも、語り手同士の交流から情報を得て何とか見つけ出した」という苦労も。
昔話には話ごとに教訓がある。
「子供時代、途中で寝てしまい、結末を知らないまま次の世代に語り継いだりして、
中には何が言いたいのかわからない話もある」という。しかし、「昔話でも、今の話として通用する」とも。
國貞さんは、「早口、カタカナが多い今、そのゆり戻しでスローライフを欲しているのでしょう」と分析しながら、
「親がラクしたいから、と子供にゲームを与えてますよね。
子供は親の話を聞きたがっているもんですよ」と悲しそうな表情を浮かべる。
一方、75年から94年まで続いた長寿アニメ「まんが−」が、11年の時を経て復活する。
かつて放送された全39シリーズのアニメをデジタル・リマスター化して放送する。
新たな作品が登場するわけではないが、市原悦子(69)と常田富士男(68)という語り手は同じ。
「子供に見せたい、という信用度の高い作品」(TBS編成部)というだけに、“再登板”も当然か。
本来、庶民の間で語り継がれてきた昔話。構えるのではなく、「横になって聞いてもらいたい」(國貞氏)というのも納得できる。
“日本の心”に癒やされるのもいいかも。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050905-00000011-ykf-ent 【050812:アニメ】「まんが日本昔ばなし」ゴールデン復活
http://anime.2ch.net/test/read.cgi/comicnews/1123816078/