タカラトミー:商品絞りコスト削減 人気キャラを活用
来年3月1日に合併する玩具大手のタカラとトミーは24日、新会社「タカラトミー」の基本戦略を発表した。
商品数を現在より3割減らして生産・管理コストを絞り込むほか、IT関連大手のインデックスと新会社
「T2i(ティーツーアイ)エンターテイメント」を今年9月に設立し、人気キャラクターをインターネットや
携帯電話向けコンテンツとして活用する。
一つのキャラクターを、さまざまな窓口で売ることで収益力を高め、生き残りを図る。
本体のタカラトミーは、計7800種類ある商品を5400まで減らす。さらにタカラを中心に、
玩具と関連の薄い事業を売却し、社員数を640人減らすなどして、3年間で190億円のコスト削減を見込む。
05年3月期は両社の単純合算で1800億円の売上高を、09年3月期には2000億円に拡大させ、
71億円の赤字だった営業損益も160億円の黒字に転換させる計画だ。
また、主要株主でもあるインデックスと折半出資するT2iを通じて「コンテンツ開発」も進める。
傘下の竜の子プロダクションが持つテレビアニメ「ガッチャマン」などのヒット作を作り直したり、
人気キャラクターを使った携帯電話の待ち受け画面を海外向けに売り出すなど、「ワンコンテンツ・マルチユース」を進める。
これまで、テレビや出版とタイアップしてキャラクターをヒットさせてきたが、携帯電話やネットが
テレビ並みの影響力を持つようになってきたため、携帯電話の機能高度化やインターネットへの対応に力を入れる。
トミーの富山幹太郎社長は「新たなメディアを使った競争は既に始まっている」と説明した。
ただ、タカラトミーは、ゲーム事業で他社に後れを取っている。
「両社の合併は第一歩。アミューズメント施設やゲーム業界との連携は今後の課題」(タカラの佐藤慶太会長)
とし、さらなる再編につなげる可能性も示唆した。
http://www.mainichi-msn.co.jp/keizai/kigyou/news/20050825k0000m020091000c.html 【050702:経済】タカラ、タツノコプロを買収・玩具や映像配信に活用
http://anime.2ch.net/test/read.cgi/comicnews/1120266570/