南北朝時代(一三三六−九二年)の南朝、後醍醐天皇のひ孫、
良王(りょうおう)君の菩提(ぼだい)寺である瑞泉寺(津島市舟戸町)が、
良王君と津島のかかわりを描いた歴史漫画「津島を見守る 良王さま物語」を出版した。
瑞泉寺の相羽孝親住職(58)が「子どもたちが身近な歴史に興味を抱くきっかけに」と企画。
妻あつ子さん(54)と二人で「浪合記」などの書物を読み、史料を集め、これを基に文筆家田中治郎さんが原作を執筆。
漫画家吉森みき男さんが作画した。津島の歴史に詳しい天王文化塾塾頭黒田剛司さんも監修として協力した。
治水工事を手掛け、津島の人々に慕われた良王君の人柄や業績、
天王祭に乗じて敵を討ったとの伝説などを分かりやすく紹介している。
相羽住職は「郷土の歴史を後世に伝える一助になれば」と話している。
千五百部作り、一部は市内全小中学校と図書館に寄付。一冊千五百円で泰聖書店(津島市大和町)で販売する。
http://www.chunichi.co.jp/00/ach/20050810/lcl_____ach_____009.shtml