日本が高度経済成長を謳歌(おうか)した1960年代。
当時テレビで放映されたアニメのヒット作が、再び静かな人気を呼んでいる。
40代から50代となった当時のファンが昔を懐かしんだり、
自分が夢中になったアニメを子供に見せようとソフトなどを買っているのが背景のようだ。
モノクロのアニメを収録したDVDシリーズや、コンピューターグラフィックス(CG)技術を駆使して再現した劇場映画などが相次いで登場。
アニメ業界の関係者は「最近は国民的大ヒットが出にくくなり、作り手が子供のころ見た素材を使うことが多くなった」と指摘する。
ウォルト・ディズニー・ジャパン(東京)の家庭用ソフト販売部門ブエナビスタホームエンターテイメントは、東映アニメーションと提携。
60年代にテレビで放映されたアニメのDVD「東映アニメモノクロ傑作選」三シリーズを3月から5月に発売した。
各シリーズともDVD3枚組み。
「狼少年ケン」「魔法使いサリー」「サイボーグ009」といったヒット作がそれぞれ1枚のDVDに収録されている。
当時制作に携わった関係者の苦労話などのインタビューも新たに加えた。
「マスターフィルムは時間とともに劣化する。DVDが普及した今だからこそできる企画」と話すのはブエナビスタの岸本光司シニア・マネジャー。
購入層の大半は40代後半の男性。
「爆発的に売れているわけではないが、本当に好きな人が買っている」そうで、一シリーズ約1万円の値段にしては好調な売れ行きだ。
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>>2 http://www.sankei.co.jp/enak/2005/aug/kiji/05animate.html