愛・地球博(愛知万博)の人気館「サツキとメイの家」で、
遠足などの小学生が優先観覧できる学校団体枠が事実上、使われず、毎月10日以上の空きが出ている。
応募締切が約2カ月前と早いうえ、「一般予約では入手不可能なプレミアチケット」というイメージが先行。万博協会の積極的なPRもなく、応募が1件もない月まで出る状態が続いている。
同館は完全予約制で1日の見学者は約800人。
当初はコンビニの情報端末で申し込む方法だったが、アクセスが殺到したうえ、
無料の入館引換券がインターネット上に高額で出品されるなどのトラブルが相次いだ。
このため、万博協会は6月分からはがきに入場券番号を記入して申し込む方法に変更。
はがきは20万通を超え、当選確率はわずか約4%だった。
こうした一般観覧とは別に、協会は学校行事用に優先枠を設けている。
学年・学級単位で申し込む方式で、9月22日までの毎日午前10〜11時に約100人が入館できる。
しかし、応募は希望日の属する月の2カ月前の20日必着のため、
5月20日に締め切られた7月分は、土日を含めた19日分に応募がなかった。
4月分は締め切りが2月17日と前年度だったためか、1件もなし。
遠足シーズンの5月も15日分、6月は10日分に応募がなく、
合計で約7400人分が一般観覧分に振り替えられた。
会場には平日は連日1万人以上の小学生が訪れ、同館は「最も行ってみたいパビリオン」だが、
引率教員もこうした空きの状況はほとんど知らず「倍率も高いと聞くし、当選するわけがない」と
最初から断念するケースが大半。また「そもそも締め切りが早過ぎる」などの不満も強い。
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http://www.mainichi-msn.co.jp/kurashi/travel/news/20050527k0000m040163000c.html