漫画家・楳図かずおさん(68)のホラー・コミック6作品が黒沢清監督らによって、実写映画化さ
れることが25日、分かった。黒沢監督の「蟲(むし)たちの家」は5月のカンヌ映画祭で世界セール
スされる予定。「呪怨」「リング」シリーズなどジャパニーズホラーが注目を集めており、黒沢ホラー
も話題になりそうだ。
カンヌで売る
映画化されたのは短編集「恐怖劇場」(小学館刊)の収録作など6作品で、楳図さんのデビュー5
0周年を記念したもの。「蟲たちの家」は主人公(西島秀俊、33)が「妻が人間でなくなった」と打ち
明け、確かめに来てほしいと、後輩(緒川たまき、33)に依頼するというストーリー。黒沢監督はホ
ラー「回路」(01年)で国際批評家連盟賞を受賞するなど、フランス国内で高く評価されている。楳
図さんも「恐怖とは究極の心理ドラマだ、というところを見ていただきたい」と世界に向けアピールし
ている。
ほかにも、「リング」シリーズの高橋洋さんが脚本を手がけた過激なダイエットの末の悲劇を描い
た「絶食」やコメディー映画「地獄甲子園」で注目を集めた新鋭・山口雄大監督がメガホンを執った
、サンタクロースの復しゅう劇「プレゼント」などがある。それぞれ各50分ほどの長さで、「楳図かず
お 恐怖劇場」と題して、2本立てで6月上旬から、東京・渋谷のユーロスペースで公開される。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050326-00000032-sph-ent