山間部や島しょ部など医師が不足している“医療過疎地”で臨床研修をする新人医師が増え、
2005年度は2年前に比べ倍増の勢いとなっていることが16日、厚生労働省の集計で分かった。
04年度から研修病院の指定基準を緩和し、中小病院に門戸を開いたのが大きな原因。
同日の医道審議会部会で概要を報告。厚労省医師臨床研修推進室は
「都会の大病院より、住民に身近な施設でプライマリーケア(初期診療)を学びたい医学生も増えたのだろう」
と分析しており、テレビドラマやコミックで人気となった「Dr.コトー」タイプの医師の増加も期待できそうだ。
同推進室によると、全国を370に分けた二次医療圏を人口10万人当たりの医師数で分類し、
05年度にその圏内の病院で研修する予定の新人医師数を集計した。
こうした各地の医療体制ごとの研修医分布を調べたのは初めてという。
人口1010万人に対して医師が100人未満しかいない医療圏では計32人が研修予定で、03年度の12人より2.7倍に増えた。
医師数が100人以上140人未満の医療圏は705人でやはり03年度(351人)より倍増している。
一方、人口10万人に対する医師数が300人以上の大都市圏は2638人で、03年度より約500人余り減った。
厚労省は適正な医師の配置数を「人口10万人当たり206人」としているが、実際は全国平均で197.3人にとどまっている。
今回の分析では全国平均以下しか医師がいない医療圏で研修医の増加が目立った。
http://www.sankei.co.jp/news/050316/sha045.htm Dr.コトー診療所
ttp://www.fujitv.co.jp/kotoh/index2.html