株式会社セルシスは同社が開発・提供しているビューア「ComicSurfing」による
アニメーションの静止画配信ソリューション「よむアニ」を開始した。
ComicSurfingは、KDDIのau公式ビューア。セルシスが開発したベクターベースの電子コミックデータなどを再生可能。
画像の拡大や縮小表示、コマ単位での画面移動、フキダシの拡大表示などをモバイル端末上で表示する機能が搭載されている。
ComicSurfingを利用した新たなソリューションよむアニは、auの「CDMA 1X WIN」向けサービス。
切り出したアニーションの画像にセリフをフキダシにして見せることで、携帯電話と親和性の高いコンテンツを提供。
更に、効果音やバイブレーションも利用できる。
また、よむアニによるサービス第一弾として、株式会社トムス・エンタテインメントが「アニ読メ」を開始。
これは、アニメをビジュアルやサウンドだけでなく、物語自体も携帯で楽しめるよう作られたコンテンツ。
1ダウンロードにつき、約10分相当のストーリーを、画像・音声・バイブレーションと共に配信する。
なおアニ読メでは、初回配信作品として、「巨人の星」「アタックNO.1」「ガンバの冒険」「あしたのジョー2」
「キャッツ・アイ」「名探偵ホームズ」をラインナップ。情報料金は、6ファイルダウンロード可能な月額315円コースと、
10ファイルダウンロード可能な月額525円コースがあり、追加ダウンロードする場合は1ファイルにつき53円の従量課金となる。
セルシスは今回の件について、
「同じComicSurfingを利用して、以前、デジタルマンガ協会と一緒に提供していた『マンガ市場ドットコム』はソリューションの一例。
よむアニは、アニメを元にしており、ComicSurfingのまた違った一例となる。弊社では、アニメの製作ソフトを作っているが、
トムス・エンタテインメントとは、そのときからのつきあい。新しいソリューションを開始するにあたり、こちらから紹介した」
とコメント。
同社では、今後もComicSurfingによるソリューションの提案に注力する構え。
またアニ読メは、NTTドコモやボーダフォンへの提供も予定しており、初年度5,000万円、3年間で5億円の売上げを目指す。
http://www.venturenow.tv/news/05/vn20050314-03h.html