東映アニメーションは2月23日、同社アニメコンテンツの管理から会計まで行うERPパッケージを使った基
幹システムを導入したと発表した。同社の各コンテンツが、いつ、どこで、どれだけの収益をあげているかを
体系的に把握できるとしている。
新システムは、独SAPの「mySAP. ERP」と、日本アイ・ビー・エムの「eServer iSeries」を採用し、電通国際
情報サービスが構築。1月17日から稼働した。
コンテンツごとのメディア別・国別の収支管理や、著作権の2次、3次利用の予実管理が可能。原作者など
権利者への収益配分を自動計算し、会計に反映させられる。活用頻度の低いコンテンツや、未進出のメディ
ア・国が分かるため、営業戦略立案にも役立つとしている。
例えば、アニメ「ふたりはプリキュア」なら、TV放送、キャラクター商品、DVDソフト、劇場公開、ネット配信
といった各メディアの収支を国ごとに統合して計算可能。合計でどれだけの収益をあげているか、素早く正
確に把握できる。
同社はTVアニメ152作品、劇場アニメ180作品、計約8500本と「日本最大」(同社)のコンテンを保有。DVD
ソフトやネット配信、ペイパービューなどさまざまな形で、国内外でコンテンツ提供を行っているため、各コン
テンツの収益管理が難しく、経営課題となっていた。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050223-00000068-zdn_n-sci