1997年に人気アニメ番組「ポケモン」を見てけいれんなどの発作を
起こした子供たちの大半には、発作の再発はみられなかったとする
調査結果を名古屋大の奥村彰久助手(小児神経学)らがまとめ、
22日付の米医学誌ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシン
に発表した。
調査は、愛知県などで発作の治療を受けた子供ら計91人について、
2002年末まで5年間の経過を追跡した。
その結果、期間中に25人(27%)が2度目の発作を起こしたが、
うち12人は番組以前からてんかんの症状があった。残り13人も
番組後にてんかんと診断され「仮に番組を見なくても、いずれ発作を
起こした可能性が高い」(奥村助手)という。この25人を除く子供たち
には2度目の発作は起きなかった。
番組を見ていた子供たちは、赤と青の画面が目まぐるしく点滅した際に
発症したとされ、問題発生後、放送界が共同で自主規制の指針を策定した。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040722-00000196-kyodo-soci