深刻化する青少年による万引防止に地域全体で取り組もうと横浜市で14日、
シンポジウムが開かれ、漫画家の弘兼憲史氏や藤子不二雄☆氏らが「たかが
万引と軽視せず、させない環境づくりが大事だ」などと議論を深めた。
モデル地区として防止対策事業を進める横浜市と、出版社や書店などでつくる
出版文化産業振興財団などが主催。中高生を含む市民ら約1000人が参加した。
藤子氏は高額の万引が増えていることに触れ「ほとんどが換金目的と思う。
子供の金銭感覚がまひしているのは非常に心配だ」と危ぐ。中田宏横浜市長も
「本の中身と全く無関係で、高く売れる物を狙うようだ」と指摘、万引の質が
変化しているとの意見が相次いだ。
2002年の経済産業省の調査では、書店1店当たりの年間被害額は推定
211万円で、万引1件あたりの平均被害額は約1万円。万引犯の6割は
高校生以下の少年という。
ソース元:
http://www.kyoto-np.co.jp/news/flash/2003dec/14/CN2003121401000167H1Z10.html