防衛庁は、安全保障問題に対する若年層の理解を促すため、初の漫画版の「防衛白書」(2003年版)を作成した。
防衛庁が編集協力する防衛弘済会発行の月刊誌「セキュリタリアン」12月号(10日発売)に掲載される。
漫画版は全28ページ。イラストレーターの桐林千登勢さんの作で、高校生以上の若者に読んでもらうことを期待している。
白書のうち第1章「国際軍事情勢」と第6章「今後の防衛庁・自衛隊のあり方」を抜粋している。
テロや北朝鮮の弾道ミサイルの脅威、大量破壊兵器拡散の深刻さなどをわかりやすく解説している。
また、有事関連3法やイラク復興支援特別措置法の成立の経緯、日米同盟や自衛隊の国際平和協力の重要性、
弾道ミサイル防衛導入への取り組みなどを紹介している。
今年の白書は、カラー化を進め、例年の約半額の1200円に値下げしたこともあり、昨年の倍近い約1万7000部が売れている。
自衛隊のイラク派遣を控え、国民の防衛問題への関心が高まっていることも売り上げ増加の背景にあると見られる。
防衛庁は漫画版でさらに若年層を引きつけたい考えだ。
引用元
ttp://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20031207i304.htm