48 :
その1:
原稿を返せ!『奇面組』漫画家が激怒訴訟!
〜117枚が紛失のア然!新沢基栄氏がなんと担当編集者を相手取り・・・〜
「マンガ家なんか適当にあしらっておけば泣き寝入りすると思っていたんじゃ
ないですかね。絶対に許しません」
有名漫画家が担当編集者を訴える異例の裁判が勃発した。訴えたのは、80年代
の”ジャンプ黄金時代”を代表するギャグ漫画『ハイスクール!奇面組』作者の
新沢基栄氏だ。温厚な人柄で知られる新沢氏に何が起きたのか。
ファンには周知のことだが、じつは新沢氏は持病の腰痛の悪化で、『奇面組』
連載終了後の90年から執筆活動を辞めて半ば引退の状態に入っていた。そんな中の
99年、「『奇面組』を復活させませんか」と声をかけてきたのが、今回被告となった
フリー編集者のT氏だった。苦労の末、新作6本を描き下ろしたムック本、『帰って
きた ハイスクール!奇面組』が発売されたのが00年1月。これを機に新沢氏は完全
復活を遂げ、現在も『少年ガンガン』誌で『フラッシュ!奇面組』を連載している。
49 :
その2:03/10/16 18:48 ID:q+ysrR7p
発行12万部が2週間で完売した、この『帰ってきた』奇面組ムック。だが発売
と前後して、新沢氏とT氏側とで次々とトラブルが起こる。このなかで訴訟にまで
至ったのが、『奇面組』の原稿返却をめぐる今回の異常事態だった。
「T氏はムック本の描き下ろし原稿117枚を私に返却せず、結果的に紛失させてしまった
んです。ほかのトラブルもあり、昨年2月から弁護士を立てて話し合いましたが納得できる
謝罪も回答ももらえませんでした」(新沢氏)
じつは今、マンガ原稿の流出が社会的に問題になっている。倒産した出版社から貴重な
原画が古書店に流出。『課長 島耕作』の弘兼憲史氏、『めぞん一刻』の高橋留美子氏などが
返却を求めて次々と古書店らを相手に訴訟を起こしているのだが、『奇面組』のようにマンガ
家が編集者側を訴えたのは前代未聞。漫画家と編集者の”信頼関係”と称する口約束すべてを
すませてきたマンガ界全体の問題でもある。
だが新沢氏とT氏サイドではその”信頼関係”さえ途中からなくなった。「『帰ってきた』
奇面組の出版直前、表紙のゲラ刷りを見たら勝手に”公式ファンクラブ発足”と書かれていて・・。
責任を持てないと削除を頼むと『もう間に合わない』と言われ、どうすることもできず。
しかも、できた本は40カ所も誤植がありました」(新沢氏)
前代未聞なのか。どっちが勝つのかね。
51 :
その3:03/10/16 19:00 ID:q+ysrR7p
さらにT氏が「奇面組グッズ」の販売を企画、奇面組イラストのジークレー版画
(リトグラフ)やiモードでの壁紙販売が開始された。とくにジークレーは新沢氏
の直筆サイン入りで原画も描き下ろした限定品。だがこのころからT氏と次第に
連絡が取れなくなる。
〜業界から消えて欲しい・・・〜
「コミックス化するために80ページほど描き足してほしいというので作業を始めた
のですが、全くT氏と連絡が取れなくなり放置されて・・・」(新沢氏)
時を同じくして、問題の公式ファンクラブの処理をT氏サイドがいっさいやって
いなかったことも発覚。ファンからの手紙の山が放置され、新沢氏の不快感は頂点に達した。
「もう関わりたくないと会って伝えました。T氏は『誰がもう一度売り出したと思って
いるんだ』と捨てゼリフを残していきました。」(新沢氏)
だがその後、今度はジークレーの原画料やiモードの売り上げの支払いなどの未払いも
次々発生。ついに新沢氏は弁護士に解決を依頼せざるをえなくなってしまった。未払いなどの
問題はほぼ解決したものの、最後まで残ったのが今回の原稿の問題というわけである。
酷い話だ。
ゴメン、途中だったのに割り込んで島田
54 :
その4:03/10/16 19:13 ID:q+ysrR7p
T氏にメールと電話で話を聞いた。「原稿は新沢先生の(当時の)代理人に返却
しました。原稿が無くなったという事実を深刻の受け止めて、印刷用フィルムを
わざわざ出版社から引き揚げて先生に返却するなど、誠意は示したと思っています」
T氏はこう言うものの、「代理人に返却していた」という話は問題が発生した後で
出てきたもの。代理人は本誌に「絶対受け取っていない」とはなしており、返却した
という当時、T氏は新沢氏に”返却の連絡”も入れていない。
新沢氏側の堀敏明弁護士はこう言う。「それ以前に、原稿は本人に直接返すべきもの。
心を込めて描いた原稿がなくなっているわけで、T氏は管理が不十分だと言われても
しようがない。」
新沢氏の怒りは冷めない。「早い段階で直接『申し訳なかった』と言ってくれれば、
提訴などしませんでした。編集者として原稿を紛失させて謝らないのは最低です。本音を
言えば業界から消えてほしいくらいです。」
なくなった原稿の損害額と慰謝料合わせ約610万円が今回の損害賠償請求額。第1回公判
は来月となりそうだが、注目の裁判である。
私も無名ながら集英社にお金をもらって原稿を渡している者ですが、
このところの作家と編集とのトラブルを見るにつけ、あそこはしっ
かりしてるんだなぁと思いました。
こんな話、きいてて現実味が無いです。