619 :
名無しさん@お腹いっぱい。:
版元が編プロに漫画本の編集を委託した場合、大半が原稿は編プロが管理することになる。
で、編プロは編集費は貰っても原稿の管理費・保管費は貰ってないので、なるべく早くに原稿を返却したい旨を版元に申し出る。
版元は、雑誌発行の後、総集編やら単行本を出したりするから、作家の原稿は返却したくない。
まして返却すると他の版元が再録とかするかもしれないのでキープしておきたい。
しかし編プロ任せにするような版元には自分で原稿を管理委託する余裕はないから、なりゆきで編プロに任せる。
編プロは返却、移動を申し出ているのに版元に停められ、しかも保管料は貰っていないので扱いは雑になる。
サイバーコミックの原稿保管の件は最悪だった。
1.ガイナックスで編集していたサイバーコミック誌がバンダイともめて引き上げ
2.業界便利屋さんのスタジオ・ハードに持ち込まれ、委託編集継続
3.バンダイ出版直雇いのフリー編集者がハードに席を持ち編集。退職。
4.バンダイ出版編集部が渋谷、新宿、浅草と三度の引っ越し
5.バンダイ出版部が解散、主要メンバーはメディアワークスへと脱出
6.ガイナックス、バンダイ、ハード、さまざまなスタッフが退職入れ替わり
という流れの中で、原稿管理についての責任が一体どこにあるのか、どんどん不明になっている。
印刷所・版元編集部・編プロ倉庫・フリー編集者の自宅、一体どこで原稿が紛失したのか。
一番問題だったのが、かつて原稿管理の甘かった当事者が自分の責任を、とにかく誰かに被せようとしていること。
版元側編集者は、原稿の委託保管を編プロに依願した以上、作家に対して責任があるとおもうが。
まあ、安全なところに脱出したひとたちのダメぶりを見れば、なるほど、なのだが。