アイ「んっ・・・うんっ・・・ユウ! 良かったぁ!生きて・・・って――?
リサ「うっ・・・ハッ・・・!
伯爵「やあ
アイ「アンタ、伯爵!んこれ早く解きなさいよ〜!
伯爵「なんだよ、仕方なく助けてあげたのに。随分偉そうな奴だなぁ
アイ「ん〜〜〜〜っ。 あ・・・ お父さん、お母さん!!
リサ「まさかっ
ジョ「はあっ?今日は変な日ですねぇ?いきなり2人の子持ちにされてしまいましたよ。
マリ「うふふっ、本当。変な日ねぇ。
ジョーマリー「フッハハハハハ
リサ「早川博士っ
アイ「な、なに言ってるのよぉ、あたしが分からないの?
あたしよっ、アイよぉっ、もうユウ!何とか言ってよ〜!うぅ〜うぅぅ〜!
リサ「落ち着いてアイ!博士たちはきっと、催眠術の様なもので、操られているのよっ
多分・・・
・・・コモディーンの人達はどうしたの!?
オス「ニョホホホホホ 潜航艇もろとも、海の藻屑となって御座いまス
アイ「えーーー!!
リサ「酷いっ・・・
アイ「みんな・・・みんなっ・・・みんなッ!
うわぁ〜あぁ〜あ・・・ッ うわぁ〜あ〜っ・・・うぅぅ〜〜・・・
132 :
風〜2:02/03/28 15:33 ID:???
伯爵「んふふふふっ! 君達は役に立つから消さずにおいたんだ〜。
ね、オスカー?
オス「その通りで御座いまスっ
ヘル「可愛い子ちゃんはぁ、ハグハグしちゃおうと思って連れて来ただけだけど〜?
ハグ「ハグ〜
リサ「・・・!
オス「パティシエ、頼みますよっ
ジョーマリー「畏まりました
マリ「早速食材として使ってみますわ
ジョ「最高のデザートを御作り致しましょう
マリ「研究の成果を試さなくてはね
ジョ「異界物理学は素晴らしい
オス「いやはや、ここまで混沌を育てるのは大変で御座いました。
しかし、魔剣士殿のおかげでッ機は熟して御座いまス
雲「ぅっ・・・ぅぉっ・・・
ジョ「スイッチオン
リサ「あっ!
アイ「クリアっ!
クリ「アイッ
伯爵「クリアはね、オメガの心の部分なんだ
リサ「オメガの心?
ヘル「さっすがのオメガちゃんも、飛び水に閉じ込められちゃうと力が出ないのネェ
ジョ「オメガも飛び水も反発作用を持つ物質
マリ「合わせることで性質が変わるのも、異界物理学の定義に基いています
オス「バラバラだったオメガを一つに束ね、再び、外界を混沌に陥れる
――という手筈でしたが〜?
ヘル「残ったのはクリアちゃんだけ
伯爵「でもね・・・魔剣士。この発明品さえあれば、僕自身がオメガと
融合できちゃうんだ〜
雲「!
133 :
風〜3:02/03/28 15:35 ID:???
ユウ「融合って・・・?
伯爵「ま、見てなよ
ジョ「それでは、食材を加工致します
アイ「クリアになにするのっ!?
クリ「ぅっああっ、ああっ
アイ「やめてーっ、お願―いっ
クリ「ア・・・イ・・・
アイ「!?―――クリアぁ〜〜あ・・・
伯爵「フッ
アイ「ううっ・・・
雲「ハッ!?
伯爵「まだそんな力が残ってたの〜?魔剣士ィ。しょうがないな〜
雲「はっ!―――ぐぅはッ!!・・・・・あっ、ああ・・・
アイ「うあっ・・・
リサ「はっ
伯爵「黙ってろ
ヘル「お や す み! フフフッ、あははははっ・・・あははっ・・・あははは・・・
風「ハッ!・・・・・・白い 雲・・・
ユウ「もうやめよう! こんな事しちゃいけないよ!
伯爵「あーあ、気持ちいい。君が騒ぐと僕はお腹が一杯になるよ〜
リサ「私達とは、価値観が違いすぎる・・・
アイ「風のおじさ〜ん! アイツらっ、魔銃でぶっ飛ばしちゃってよ〜!!
ユウ「かぜっ・・・
オス「クルクス。それを混沌のエサにしちゃいなさ〜い?
クル「クッ・・・
オス「クルクスッ?
クル「クッ! クックルユ〜
134 :
風〜4:02/03/28 15:38 ID:???
リサ「・・・っ
伯爵「これでもう召喚獣は作れないねェ
アイ「ちょうやば・・・
リサ「貴方たち、一体何をする気なの!
オス「ホホホホホ 新たな外界を滅ぼし、異界に取り込むだけでス。
混沌なるエネルギーを得る為に
リサ「新たな外界って・・・?
アイ「あたしたちのいた世界のこと?
オス「その通〜りで御座いまスっ
アイ「うわぁ〜っ!ポシェポケ〜!
何でもいいからコイツらやっつけるモン出してェェ〜〜!!
ポシ「ンゴンゴッ・・・
ハグ「シャ〜 ハグッ
アイ「えっ? ――うわあぁ〜〜!!
ハグ「ハッ ングングング ゴックン マズー
ヘル「あはははっ ハグハグちゃん、今のマズかったって言ってるわぁ〜
アイ「うっ・・・うわぁ〜あ〜ぁ
リサ「許せない・・・気現術さえ使えれば
ユウ「やめろぉっ !
―――――っ!?
伯爵「な〜るほどねェ。オスカー、お前最初から分かってたんだねえ?
オス「さすがは伯爵様
伯爵「ユウ、君は僕と融合するんだよ。君のお姉ちゃんも一緒にね?
ユウ「えっ!?
アイ「えっ・・・
オス「あなた方は、とても良質の、混沌の食材なので御座いますっ
――そう・・・異界を進化させるほどの・・・
ユウ「なんでっ・・・
アイ「あたしたちがっ?
135 :
風〜5:02/03/28 15:39 ID:???
オス「待っておりましたよ、あなた方が成長される日を。
地下鉄であなた方を誘き出し、チョコボなる物に発信機を付けて追い続けておりました。
放牧された家畜のように窮地に追い込まれるたびに、
あなた方はどんどん良質の食材へと育っていったのでス
ユウ「なんでっ、僕たちがっ・・・ ――そんなのウソだッ!!
アイ「そうよっ、あたしたち普通の子供なんだからぁ!
オス「いいえ!
リサ「止めてぇ!
オス「あなた方は――
――異界で拾われ、外界へ連れて行かれた、
全く別の生き物なので御座いますっ
ユウ「僕たち、人間じゃない?
アイ「お父さんとお母さんの、本当の子でもない?
ユウ「だから・・・こんな・・・っ?
リサ「違うっ!! そうじゃないの!
アイ「うぅっ―― うわぁ〜ぁ〜・・・ぁ〜あぁっ・・・ぁ〜あぁっ・・・
リサ「待って!話を聞いてっ!
伯爵「無駄無駄ァ! もう世界は僕の物なんだから
ルー「クソクソ、クソクソ
モグ「おーい、本当にコッチでいいのかクポ!?
ルー「わー! 見て見て〜 アレよアレ、間違いない
風様はあそこにいるわ
モグ「ふぉほ〜
ルー「愛の絆って、すっご〜い
待ってて風様、このルーが必ずお助けいたします
136 :
風〜6:02/03/28 15:41 ID:???
リサ「止めてー お願―い
オス「オメガの力を、伯爵様の物に!
リサ「早川博士!
ジョ「!
リサ「思い出してください! 十二年前、お子さんを失った博士達の
心の支えになったアイとユウとの絆を!
オス「やれ
ヘル「ウフフフ・・・
ユウ「うあ〜〜〜
アイ「うわあ〜〜ぁ
伯爵「気持ちいい〜 気持ちイイ! 気持ちイイよぉ〜
リサ「早川博士ッ!
私は、リサ・パツッフィーストは、あなた方を探す為に派遣された、
エージェントなんです!
その為に、アイ・ユウと共に行動してきましたっ
お父さんとお母さんの研究は、世界中の人達を幸せにする為だって、
アイとユウは信じてきた!
なのにッ
命懸けで貴方達を探し続けた二人を、殺すつもりなのぉぉ!?
ジョ「ぅうあッ―!
マリ「だ、だめぇ〜!
伯爵「ナニィ? 何してんのぉ!?
ジョ「アイと、ユウは・・・私達の子供だ!
マリ「血が、繋がっていないなんて・・・関係無いっ
アイ「お、お父さん・・・
ユウ「母・・・さん・・・っ
ジョ「うっ、うっ、 うっ!
ヘル「え〜〜!私の操りアイテムちゃんが効かない〜?どうしてぇ〜!?
モグ「――それは愛だクポ!
137 :
風〜7:02/03/29 01:41 ID:???
リサ「あっ!
ユウ「モーグリ!
アイ「生きてたんだぁ
風「!
モグ「愛の力を、見せてやるクポ〜!
ルー「ぅ〜、『うぁ〜〜』
ジョ「ぐうっ!
リサ「うわあっ
アイユウ「あっ!
アイ「お父さんっ
ユウ「お母さんっ
ジョ「アイ、ユウ!
マリ「ごめんね・・・
アイユウ「ふふっ
リサ「ありがとう!
モグ「オイラは女性に優しいクポ
リサ「ルー!
ルー「えへへールーてすごい頼りになるよねー
リサ「良かった、生きていてくれて
ルー「風様、大丈夫?
ヘル「――ハグハグしちゃうわ!!
ハグ「ハグハグ〜!!
アイ「うわあ〜っ
ポシェ「ンググ〜モグモグ
アイ「ポシェポケ〜
ヘル「酷ぉ〜ぃ
ルー「ヒドイのはあんたたちよ ぅ〜 『わ〜〜』
ヘル「ああんっ――
――イヤっこちゃ〜ん
ルー「ルーを怒らせたら怖いんだからね!
――あっ・・・
138 :
風〜8:02/03/29 01:43 ID:???
リサ「ルー!
マリー、ユウ「あっ!
リサ「あっ
ユウ「ルー!
アイ「ルー
ルー「ぅっ・・・アイ、ユウ、お父さんとお母さんに会えて、良かったね
リサ「ルー?
ルー「風、様・・・
アイユウリサ「!
ルー「風様の瞳に、ルーは、いる?
ルーの瞳には、風・・・様がいつもいるよ。
いつでも、いつまでも・・・ずっと・・・ぁっ・・・
ユウ「うそっ
アイ「イヤぁあ・・・
アイユウ「ルー!!
モグ「なんてこった
伯爵「君達は駄目だな!
こうなったら、直接君達を食ってやる!!
モグ「やべぇー、逃げるクポ!
伯爵「無理だねッ!
アイリサ「うわあっ
リサ「気が、食べられていくっ!
モグ「力が・・・出ないクポ・・・んっ――
――相棒!
ユウ「風ッ!! 伯爵をやっつけてぇー!
アイ「ルーの仇をとってぇ!
モグ「おおっ!魔銃が直ったクポ〜!
リサ「これが、アイとユウの能力・・・
風「動いた――
――ソイル、我が力!!
――魔銃、解凍
139 :
風〜9:02/03/29 01:44 ID:???
伯爵「アハハハハハッ・・・
弾の無い鉄砲でどうする気なの?
風「(あの時もそうだった。
俺は、混沌に辿り付き、そして・・・)
クル「クックルユ〜
雲「くっ・・・・・・うっ・・・
クル「ク〜?
雲「ぅっ・・・感謝する…
伯爵「終わり終わり!もう終りだよ〜ぉ!
ユウ「かぜっ・・・
アイ「お願い!
リサ「負けないでっ・・・
雲「黒き風っ!
伯爵「んんッ!?」
雲「我が魂のミストよ、奏でるがいい・・・
白雲のシンフォニー!!」
リサ「魔剣士ッ・・・
風「!?
伯爵「ば〜かじゃないの?自分からッ食べられにッ来るなんてッ・・・
うっ・・・うぉおおおおおおおお!!
風「ハッ!?
オス「ナント!先代の混沌と同じ事にッ!!
雲「(黒き・・・風よ!)
伯爵「僕に勝つ気なの!?
雲「(早く・・・)
伯爵「終われ・・・
雲「(私が、混沌を封じている内にっ)
伯爵「終わらせてやる!!
雲「(さあッ!!)
ルー「(風様。)
風「ハッ!?」
ルー「(ルーを、使って?)
風「ハッ・・・!?
―――アウラッ
アウラ「私のソイルを、ソイルを・・・――使って!
リサ「あっ・・・
アイユウ「ルー・・・
風「たとえ―――、どれほどの血が流れようと構わない、
『混沌』を、滅ぼすためなら!!
瞳に満ちる光、――ティアレインボー!!
モグ「よし、使え!オイラのソイルを!
アイユウ「モーグリッ!
究極の魂、ソウルガンメタル!!
リサ「命の、結晶・・・
風「そしてッ・・・
お前に相応しいソイルはッ――決まったァァ!!!
リサ「あっ!
アイ「ソイルッ。
ユウ「風のっ・・・
風「リサ・・・。
リサ「はっ・・・!
風「俺を、 撃て。
我が命の螺旋ッ――
――エンドレスホワイト!!
リサ「私の全てを気のエネルギーに変えて
お願い、命を消さないで!!
・・・
雲「黒き…風ッ・・・
風「白い…雲…
オス「ア〜ンリ〜ミテ〜ッド
ファーブラ
「旅人たちは、どうなったのでしょう?
それはまたいつか、貴方に再会したときに
お話しましょう。
♪大地に注ぐ夜明け 旅立つ時うぉ告げる
未来を目指しかけてゆく風 この胸に吸い込んだ
夢だけを刻みつけた瞳 僕等に行く道を与える
ラーイドゥザ ネーバーダ
限りない勇気を目覚めさせて
クックルユ〜ゥ♪